Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.127 ) |
- 日時: 2008/10/21 23:30
- 名前: 濃いお茶・オクさんPCより
- しばらくご無沙汰しております。
書きたいネタ、書くべきネタが次々と出てきて、自分でもまとめきれておりません。
ヲタ系もあるし、「篤姫」系もあるし、マッサージ系(風俗ではない)もあるし・・・。
えーと、さしあたって、なんで今頃、深夜アニメで「北斗の拳外伝ラオウ」とか「キャシャーンSins」なんでしょうかと思ってます。「地獄少女」も第3部やし。
ラオウとキャシャーンは第1回を録画して観ました。デジタル化なんですね。色合いやキャラの顔つきがなんというか、平板というか、「骨ばったり」「節くれだったり」「匂い立つようだったり」が感じがたい。
かつての「スタジオZ」のように、キャラが動くにつれウエザリングのような線が同調して、重厚な躍動感が伝わってくる、というのは、デジタル時代には難しいのかもしれません。こういう「濃さ」がアニメの醍醐味のひとつであると期待してしまうもので(初代ガンダムでゲルググが初登場したときが、こんなだったと記憶してます)。
ラオウは、早々と拳王を宣言し、一大軍団を組織していくようです。弟らはもとより、フドウ、ジュウザらとの再会がどのように描かれるのか。第1話では、いきなり聖帝の存在が示唆されました。聖帝との因縁は、どんなだったか。そしてなにより、南斗との戦いはどうなるのか。
物事を多角的に把握する、なんて仕事のお説教みたいですが、そういう見方で案外楽しめるのかもしれません。「巨人の星」では花形中心のお話もやってますし、去年は「華麗なる一族」が鉄平中心で(原作に比べエラい脚色だったが)放送されたこともあるので。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.128 ) |
- 日時: 2008/12/07 23:05
- 名前: 濃いお茶・オクさんPCより
- 12月になるまで放置していたこと自体が問題なんですけど、それはそれとして、時節柄?惜別を2題とさせていただきます。
高野宏一が亡くなりました。
円谷プロの特撮番組のみならず、中野稔らとともに立ち上げた「デン・フィルム・エフェクト」で宣弘社作品に参加し、間違いなく昭和の特撮番組を背負って立つ存在でありました。 近年では円谷プロの経営に参画するも内紛のため離れたようにきいています。
朝日ソノラマの「宇宙船」に、若き日の高野がウルトラセブンのエレキング編の撮影現場にいたときの写真と記事が載っていたのを記憶しています。 大学生ぐらいの年恰好で、黒縁のメガネをかけていた彼は、美センと称される東宝美術センターで完成ほやほやのエレキングの着ぐるみを、にこやかに見つめていました。「へえ、オレより背が高いやんか」とでも言っていたような表情でした。
その特技担当としての腕前は、いまさら多弁を要しますまい。
ビルの破壊、コンビナートの炎上が臨場感いっぱいに映し出されます。防衛チームのメカが陽光や月光を機体にぬめらせながら進みます。超人が放つ光線技が命中する、その勢いと着弾、爆発のタイミングは、爽快感を禁じえないものであります。
特技という名人技で、模型や光線という「ウソ」により「現実感」を味わわせてくれた比類なき名匠でした。
天界にて、円谷英二、一の親子や実相寺昭雄らとともに、いや、わが子ともいうべき怪獣や宇宙人も交えて、「あのアングルは」「吊り線見えたんじゃねえのか」などとにぎやかにすごされるのかもしれませんね。
そして声優・俳優の寺島幹夫が鬼籍に入りました。
アニメ界の名作中の名作「科学忍者隊ガッチャマン」で、奇妙、冷酷、怜悧、卑怯そして滑稽(間抜け)の修飾を体現した敵役ベルク・カッツェ役として、素晴らしい声の演技を見せて(聴かせて)くれました。仮面の悪役で、素顔を(公式には)明かすことのなかった類まれなキャラクターではないでしょうか。いまでも、BSフジの「ガッチャピン」では、まるでフランスに亡命した子孫のようなピエール・カッツェが存在しますし、ヤッターマンのドロンジョ様は、いでたちもキャラ立ちも正統?に継承しています。それほどまでに、印象強い、愛された悪役でした。なんといっても、声の演技によるものといえましょう。
ほかには、「あしたのジョー」の実況アナや米国ドラマ「超人ハルク」のナレーションが有名ですね。「ハルク」の冒頭ナレーションは、今でも口をついて出てきます。このときは、知的なカッツェ口調だと表現するのは失礼でしょうか。
お二人の安らかなる眠りを、心から祈ります。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.129 ) |
- 日時: 2008/12/17 23:46
- 名前: ふ〜か
今しがた・・・仮面ライダー(一文字・・・?)の 初の変身シーンを見ました^^
お初の変身は わざわざチャック下げてから〜でしたね(笑)
「ライダー」 って言ってから チャック下げてベルトが回って・・・
V3の役は よく小学校の頃、男子と遊ぶ時にやってましたが(ワタシが強かったから♪) 変身ポーズしてたような記憶があるなぁ〜
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.130 ) |
- 日時: 2008/12/18 22:29
- 名前: 濃いお茶
- ふ〜か美神さん、投稿ありがとうございます。
そのシーンは、本来はNGになるべきだったところ、既に照れ笑いとかでNGを連発しており、動きと顔つきとが「いちばんマシ」なため採用されたそうです。腕の動きや台詞のことは、もはや度外視するしかなかったというのは、ちょっと悲しいんですけど。
だから、本当の変身ポーズが出たときには「?」「なんでベルトが突然出現する??」と不思議に思えました。でも、ヒーロー物だから、よい子は突っ込まないんですよね。
今度、掛川か大阪か、あるいはどこかでのオフでお会いできたときには、変身ポーズごっこしましょうね。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.131 ) |
- 日時: 2009/01/01 12:20
- 名前: 濃いお茶携帯
- 明けましておめでとうございます。
本年も当トピをよろしくお願いいたします。
映画「252 生存者あり」を観ました。終盤の救出場面に?なところがあってやや消化不良でした。 主人公が2人のせいかも。とはいえ日本沈没の小型という感じでありました。
高波が実写なら、興奮は倍増ですね。
色々なネタを取り上げたいと思います。
よろしくお願いいたします。
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新年特別番組 ( No.132 ) |
- 日時: 2009/01/05 15:14
- 名前: S庵 <gamella1998@yahoo.co.jp>
- お正月の特別番組じゃないけれど
σ( ̄− ̄)ワシの漫画とアニメ歴代ベストテンってのをやってみようと思う。 「ベストテン」とは言っても序列なんかつけられないからワシの10指にはいる作品として理解いただきたい。
まずは漫画10選。
☆「デビルマン」(永井豪・1972〜1973) なんつっても永井豪ウオッチャーしてたころに衝撃的に発表された作品。 多感な中坊だったワシには目からウロコの作品となった。後出のクリエイターに多大な影響を与える。 ワシとて例外でなく、この作品に接して以降、「善」「悪」を否定しての物語を読み描きするようになった。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3 頭にhを付けてください。)
☆「巨人の星」(梶原一騎・川崎のぼる・1966〜1971) 梶原一騎は絶対無視できんと思って「あしたのジョー」と「巨人の星」やったらどっちでも良かったんやが 梶原色が強い部分で「巨人の星」を選抜。これは野球マンガじゃなくて「求道漫画」である。 アニメも力を入れて作ってあって、幼年期のワシの人格形成の一因を成す作品となった。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A8%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%98%9F 頭にhを付けてください。)
☆「パーマン」(藤子不二雄(藤本弘)・1966〜1968) 藤子・F・不二雄でひとつといったらこれ。 ドラえもんやオバQに代表されるようにダメな子+へんな生き物路線の前は 藤子不二雄は実は純なヒーローものを得意としていた。なんせワシが小学校2年生の夏に自宅の庭に飾られた七夕に 「パーマンセット(マスク・マント・バッヂ)をください」と書いたくらいである。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3 頭にhを付けてください。)
☆「怪物くん」(藤子不二雄A(安孫子素雄)1965〜1969) 安孫子さんではこれ。藤本さんと違って、ちょっと暗い作画の安孫子氏はだから幼年期のワシの怖いもの見たさを満喫させてくれた。 お姉さんと二人暮らしのヒロシのアパートの隣に引っ越してきた怪物くんファミリー。 それだけで、ワシに「不思議」と「奇奇怪怪」を楽しませてくれた。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%AA%E7%89%A9%E3%81%8F%E3%82%93 頭にhを付けてください。)
☆「鉄人28号」(横山光輝・1955〜1964) これはアニメの方しか記憶に残っていないんだけれど、同居していた従兄弟が買っていた月刊「少年」で作画を見たことはある。 後出のマジンガーやガンダムは絶対にこの作品の影響を受けている。ワシ的には、巨大なロボットをかっこいいと初めて感じさせてくれた作品。 描線だけで描くとマヌケな絵になるのに「影」を入れることで重さを表現できるとワシに教えてくれた「画」である。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E4%BA%BA28%E5%8F%B7 頭にhを付けてください。)
☆「サイボーグ009」(石森章太郎・1964〜1965) 仮面ライダーやキカイダーなど後出の作品の原点となる作品。ワシが惹かれるところやけれど石森の作画には重力が無い。 少年マガジンで実験的な作品やった「ファンタジーワールド・ジュン」を見て分かった。 この人は紙面でアニメをやっていたんだと理解した。(アニメって音を消して聞くと重力が無くなる) (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%B0009#.E7.AC.AC1.E6.9C.9F.EF.BC.881964-65.E5.B9.B4.EF.BC.89 頭にhを付けてください。)
☆「スラムダンク」(井上雄彦・1990〜1996) バスケットマンガの傑作であり、井上雄彦の画力を決定づけた作品。ワシは最初はラブコメかと思って読んでいたけれど 山王戦のクライマックスでほとんどセリフを用いずに「画」だけで興奮の頂点を表現し切ったときに背筋が総毛だった。 手塚治虫が広げた地平の更にもう少し先を開いてみせてくれた作品だと思っている。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%AF 頭にhを付けてください。)
☆「トーマの心臓」(萩尾望都・1974) 「11人いる」「ポーの一族」「百億の昼と千億の夜」など代表作は多々あるが、ひとつあげるならこれ。 少女マンガには恋愛しか無いと思っていたワシの概念をとっぱらってくれた作品。なんせテーマは愛憎である。 それを叙情性を織り込んで「画」にしてある。ワシが初めて紙面の奥から「音」を聴いた作品である。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%81%AE%E5%BF%83%E8%87%93 頭にhを付けてください。)
☆「西遊妖猿伝」(諸星大二郎・1983〜) 諸星大二郎の作品を語るとなるといわゆる「通」の人以外に説明が難しくなる。。。 だって「画」は下手で汚くて気味悪いで済んでしまう作品群だからだ。 ( ̄− ̄)ノ ただ この資質は世界にこの人だけのもんである。 それで分かっていただけないやろか? (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%81%8A%E5%A6%96%E7%8C%BF%E4%BC%9D 頭にhを付けてください。)
☆「火の鳥」(手塚治虫・1954〜未完) 諸星大二郎と違って説明は不要か? ワシ的に「漫画の地平」を見せてくれた作品。なんせ1970年に鳳凰編に出会った。 (購読したのは1972年)「これは漫画か?」ってのと「これは漫画だっ!」てのが当時のワシの実感だった。 それほどに手塚作品には傾倒していなかったけれど、この作品とブラックジャックだけは別格である。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E3%81%AE%E9%B3%A5_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)#.E9.B3.B3.E5.87.B0.E7.B7.A8 頭にhを付けてください。)
「スラムダンク」以外は往年の名作って趣になってしまったけれどとりあえず10本あげてみた。 高橋留美子、佐々木倫子、赤塚不二夫、水木しげる、が同列で存在するけれどとりあえず10本ということで。 リンク先は全てウィペである。画像が無いページばっかりだから当該のページからリンクしてある関連先で「画」は拝見していただきたい。
つづいてアニメ10選。
★「鉄人28号」(1963〜1966 フジテレビ) 1956年連載開始(「少年」)の鉄人はアニメ以前にラジオドラマと実写版が存在する。ワシの年代でいうとモノクロアニメ版が原体験だと思う。 なんつっても巨大ロボットの「原型」である。以降、マジンガーであれガンダムであれ、鉄人から見てどうあるかという座標軸となった作品。 ワシには、初めて陰影を付けることで重量感(金属質)を描画できることを教えていただいた作品である。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E4%BA%BA28%E5%8F%B7#.E3.83.86.E3.83.AC.E3.83.93.E3.82.A2.E3.83.8B.E3.83.A1.E7.AC.AC1.E4.BD.9C 頭にhを付けて下さい。)
★「ムーミン」(1972 フジテレビ) 「カルピスまんが劇場」(日曜19:30)の第一作は「どろろと百鬼丸」、第二作が「ムーミン」、第三作が「アンデルセン物語」である。 そして1972年に再度「ムーミン」が制作される。ワシ史に輝くのは1972年ムーミンである。 製作は虫プロダクションが行っており、裏番組で「ルパン三世(1stシリーズ)」「超人バロム1」をやっていて ・・・・・(^^ゞ実はワシ、そっちを観ていた。 再放送で観ていたんやが、放送時間が7:30〜8:00っ! 終わって中学校まで走って登校していた。 和製ファンタジーの傑作である。あまりに入れ込んだワシはビデオ機器が無い時代になんとか放送を残そうと ラジカセのマイクをテレビの前に置き、最終回(「さらばムーミン谷」)を録音した。 らっ、オフクロに「早よお学校に行かんねっ!」と怒鳴られて、その声まで録音されてしまった。(-_-;) そのテープは無くしてしまったけれど、中坊のワシに後世に声だけでも残さねばならんと思い至らしめた作品である。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3_(%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1) 頭にhを付けて下さい。)
★「となりのトトロ」(1988 東宝) ( ̄− ̄)ノ もお、ワシアニメ映画で歴代の1に輝く作品。 説明不要。 発表されて20年が経つがこれを越える作品はまだ出てない。<ワシ史 唯一の難点は上映時の併映作品が「火垂るの墓」。。。。_| ̄|○。。日本アニメ史上最悪のミスマッチ。 σ( ̄− ̄;)・・・・・・・ワシ「火垂るの墓」が始まった時、固まったもん。。<劇場で (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%83%88%E3%83%88%E3%83%AD 頭にhを付けて下さい。)
★「未来少年コナン」(1978年 NHK) もしかしたらテレビ作品ではこれが最高峰かも知んない。<ワシ史 「ホルスの大冒険」「長靴をはいた猫」「どうぶつ宝島」(いづれも東映)以降、やっとめぐりあえた宮崎活劇。 ハイジもパンダコパンダも良かったけれど、ワシはやっぱり少年と少女の冒険活劇を渇望していた。 いわゆるオンナノコを助けるオトコノコの物語である。 痛快に面白い♪ ワシ的に同じテーマで「ナウシカ」と「もののけ姫」が存在する。 モンスリーがクシャナとなり巴御前となる。巴御前で「人間」として完成してしまったため(一番魅力がある) 以降の宮崎作品にはモンスリーの後継者は出てこない。それにしても悔やまれるのが音楽。 久石譲さんが絡むのは「ナウシカ」(1984)まで待たないとなんない。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%82%B3%E3%83%8A%E3%83%B3 頭にhを付けて下さい。)
★「アルプスの少女ハイジ」(1974 フジテレビ) ( ̄− ̄)・・・これもある意味説明無用の国民的アニメ。 よく「宮崎作品」として紹介されることがあるけれど、これは高畑勲、宮崎駿、小田部羊一、三氏の才能が結集して作られた傑作。 あのハイジのキャラを作ったのは小田部羊一さん。以降、ズイヨー映像〜日本アニメーションにつづく作画に決定的なイメージを残す。 ワシはチーズを作ったり、小鳥を育てたり、それだけでお話が成り立つことに愕然としてしまった。 ムーミンで活劇以外のアニメにも触れてはいたけれど、人間が主人公で、それでいて つっ まんない日常の細事がこんだけ輝くことに アニメの地平の果てしなさを知った。 それは手塚治虫の「火の鳥・鳳凰編」を読んだ時に匹敵する目からウロコだった。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%97%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%B0%91%E5%A5%B3%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B8_(%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1)#.E5.90.84.E8.A9.B1.E3.82.BF.E3.82.A4.E3.83.88.E3.83.AB.E3.81.A8.E3.82.B9.E3.82.BF.E3.83.83.E3.83.95 頭にhを付けて下さい。)
★「うる星やつら2・ビューティフルドリーマー」(1984年 東宝) どうしても逸品を選ぶとなると劇場作品が印象が強くなる。 押井守の名前を初めて知った作品。 なんと「ナウシカ」と同年公開。ワシはこの年にどっちがいいかを選ぶのに一週間くらい苦悩した。 (別に苦悩しなくても誰も文句は言わないが・・・・( ̄− ̄)ノ 好き者っちゃそういうもんである。) 結局「うる星やつら」を選ぶ。作家の将来性を期待したからだ。 たらっ、「紅い眼鏡」「機動警察パトレイバー 2 the Movie」「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」「アヴァロン」 でほんとうに「遠く」の世界に行ってしまわれる。・・・・・・( ̄− ̄)。。。。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%86%E3%82%8B%E6%98%9F%E3%82%84%E3%81%A4%E3%82%892_%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC 頭にhを付けて下さい。)
★「秒速5センチメートル」(2007) ワシの中ではまだ評価が定まっていない新海誠さんの最新作からひとつ。 自主制作アニメから始まっての四作目。お話自体は腹が立つほどのトホホな内容なんやけれど 心情を風景で表すって感覚がワシの思春期〜青年期の思考にビタハマり。 この人の作品は作画よりも背景(美術)の人が一番苦労するんじゃないかと思われるくらいに情景に凝っている。 雰囲気を知りたかったらyoutubeで「彼女と彼女の猫」でヒットする。(第一作で自主制作の短編) (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%92%E9%80%9F5%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB 頭にhを付けて下さい。)
★「時をかける少女」(2006 角川) 1983年大林宣彦監督作品の20年後という設定の「時かけ」。 今風の高校生の演出が輝いている。 1990年に「桜の園」って映画があった。脚本を起こす段階で街中の高校生の語り口調を聴いて回って本にしたと聞く。 その映像版をアニメで成功させた作品。ワシの高校時代と違う「今」の高校生が輝いて描写されている。 新海誠並みの美術の凝りようも一見の価値あり。(でもって新海作品よりお話が遥かに面白い) (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E3%82%92%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B0%91%E5%A5%B3_(%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E6%98%A0%E7%94%BB) 頭にhを付けて下さい。)
★「宇宙戦艦ヤマト」(1974 日本テレビ) ワシは本放送時( ̄^ ̄)ノヤマトを観ていた♪(裏番組「ハイジ」) 。。。。。。_| ̄|○。。。。。2クールで打ち切りになった。。。(全26話) らっ、1977年に劇場公開されてブレイクする。(テレビの再編集版) この作品は多分日本で初めて、口コミや他のメディアで持ち上げられて再評価に至った作品だと思う。 (いわゆる「エヴァシンドローム」のような最初のムーブメント) すなわち、 オタッキーな空気が社会に出現した最初の作品だった。 (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%88#.E6.94.BE.E6.98.A0.E3.83.AA.E3.82.B9.E3.83.88 頭にhを付けて下さい。)
★「新世紀エヴァンゲリオン」(1995 テレビ東京) アニメの本放送第四話を観て ( ̄− ̄)ノ こらアカン・・・と投げ出した作品。 後にDVDで全話観るも、作品としては閉じていくお話にどーしてもついて行けないアナログなワシ。 σ( ̄− ̄)パチンコの方は大ファンである。 (押井守、新海誠、細田守(時かけ)を入れといて庵野秀明を入れなかったらアカンかなと思って) (ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%82%A8%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3 頭にhを付けて下さい。)
いずれもリンク先はウィペ。漫画よりもアニメに最近の作品が多く揃ったのは時節的にちょうど発展途上にあったから。 漫画で手塚治虫が居たように、アニメに宮崎駿って人がいたからその熟成が10年早まったと思う。 ただ、手塚治虫の没後に漫画の世界が縮小していったように、宮崎駿の後がどうなるかが注目される。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.133 ) |
- 日時: 2009/01/27 13:06
- 名前: 濃いお茶
- さっきまで、「闘え!ドラゴン」のことを書いていて、英語小文字が必要だったので変換キーを押そうとして、
誤ってEscを押してしまいました。
一瞬で、消えてしまいました。
ああ・・・、自業自得とはいえ、つらいなあ。
つまりは、CGもビデオ合成もない昭和50年当初の、鍛えられた肉体のぶつかり合いは、 ぐいぐいとひきつけるものを持っている。やはり、本物は違うなあということが中心でした。
最近のヒーローは、戦闘員を倒してから本丸たる悪役に挑むという、肉弾戦をほとんどしないそうですね。 そのために、筋肉系よりもイケメン系が好まれるとの見解が読売新聞サイトの「ドンナ」で記されていました。
ヒーローの、突き、蹴り、跳びの一つ一つに肉体の躍動美を感じ、強さに共感する。 そして苦しみに耐えること、正義を守ることの大切さを、その身体を通しての訴えをうけとめる。
我々は、その瞬間、ヒーローとの一体感を有していたのですね。おそらくそれは、昔も今も変わりますまい。 ヒーローが伝えたいことが、変わっていないはずですから。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.134 ) |
- 日時: 2009/01/27 13:07
- 名前: オタク手品師
- ドラゴンといえば、敵の殺し屋連中にいろいろ見たことある人がいますが、
キックの鬼こと沢村忠との(役名木枯らし)との対決がやはりリアルでしょうかね。
最初の香港編では倉田さんのお友達の香港俳優さんたちがたくさんでてますね、 あの筋肉のかたまりのかたはその後もGメンやら映画なんかにもライバルででてますね。 見ただけで特撮がいらない迫力ですから。
早川絵美さん(ベルスターでありアカレンジャー婦人)のセーラー服姿もみられますからマニアはチェック。
あとはまたお茶さんが本編を書くでしょう。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.135 ) |
- 日時: 2009/03/15 23:06
- 名前: 濃いお茶
- ようやく構想がまとまり?ましたので、徐々に記して参ります。
「2へのこだわり その4 『第2の主人公 その名はMAT』」
昭和46年に放送開始の「帰ってきたウルトラマン」は、小生にとっては自分たちが応援する最初のウルトラマンでした。 そして、人間側のヒーローとして描かれた防衛チームMATは、集団の群像劇を描きドラマを骨太のものとして、 子供番組らしからぬ味わいを十分に与えました。
ウルトラシリーズで初めてのアルファベット3文字による名称。 その名称を明記してかつメリハリある色調で表された隊のマーク。銀色を基調とする各種兵器のデザイン。 これらは、放送開始前に、既にMATへの憧れをいやがうえにもかきたてるものでした。
そして本編では、MATは、大人の集団として良くも悪くも、子供の手本となり目標にもなりました。
チームの顔見せの第1話から引き続く第2話では、主人公の郷隊員をいきなり除隊させます。 それは、ウルトラマンの力を過信することから慢心に陥り、 あまつさえ命令無視を犯して同僚を負傷させたことに対する処分でした。 大人の世界では当然のことながら、子供心にその厳しさは鮮烈でした。郷は後見人の坂田健からも突き放され、 そこで初めて自分の慢心を直視し、反省し、あるべき姿勢に気づきます。 そのとき、彼の耳に怪獣タッコングの咆哮が再び響きます。炎上するコンビナートに駆けつけた郷を、 MATはあらためて隊員として迎え入れます。MATは、主人公を成長させた、道場たる存在として描かれました。
一方、MATは組織としての脆弱性を常に背負い、隊員間の対立が明確に描かれるなかで、 人間ドラマに奥行きを持たせていました。
第1話から既にその萌芽は描かれていました。 怪獣タッコングを海中に捜索するも発見できなかったことを岸田隊員が報告します。 その横で、上野隊員は「火星と金星とが重なっている。不吉だ」と呟きますが、岸田は 「やめないか上野。星占いなんかしてる場合じゃないんだ」と一喝します。 非科学的なものを否定する岸田と、子供っぽさが抜け切らない上野とが対立軸として描かれた瞬間でした。
おそらくは全編のなかで最高傑作と位置づけられるであろう第5、6話では、謎の卵をめぐる郷と岸田との対立というより 衝突から物語が始まります。加藤隊長が郷を諭しますが、採石場に出現した怪獣グドン攻撃の際、郷が岸田の命令に背き MN爆弾を発射しなかったことで岸田の不信は頂点に達します。 これを皮切りに、郷の謹慎、恋人アキの地下街での遭難、卵から孵化した怪獣ツインテールとそれをエサに狙うグドンの出現と、 これでもかといわんばかりの困難が展開します。
第6話冒頭でウルトラマンは一旦姿を消し、再び人間ドラマが進行します。 進行の原動力は、またも対立です。郷と岸田のみならず、怪獣への対処を巡る加藤隊長と岸田長官、 さらには水爆を凌ぐ超兵器スパイナー使用に際してのMATと坂田一家を代弁者とする市民との間に、目には見えない溝が生まれていることを視聴者は感じます。いわば、MATは怪獣と同じく市民に害を及ぼす存在となり、それが物語の核となります。 これらに終止符を打ったのは、坂田健の言葉でした。坂田は、幼少の頃の戦争体験になぞらえて、 東京決戦が市民にどれだけの脅威かを、淡々と語ります。 MATは市民の平和と安全を守るために存在する。東京全土を廃墟にするような作戦は、 絶対にしてはならないの気持ちでMATは一つになります。
(加藤隊長が郷に向かって)「私と一緒に来てくれ。ともにMATの誇りを守り、任務を遂行しよう」
この回の珠玉の台詞であり、MATのなんたるかを象徴する言葉でありました。
東京決戦の敢行を主張する岸田長官に、加藤隊長は麻酔弾作戦を提案します。 勝算は零に限りなく近いのですが、長官はMATの解散を条件に承認します。 そしてMATは、2大怪獣に決死の麻酔弾作戦を挑みます。怪獣ツインテールに車両を吹き飛ばされ、散り散りになる隊員たち。
ウルトラマンがグドン(既にツインテールを食い殺した)を倒した後、加藤隊長が粉塵まみれになった姿をまず現します。 隊員を呼び、それぞれが煤や土砂で汚れた顔でやって来ます。隊員を労う加藤隊長と、それに応える隊員たち。 隊長の頬を一筋の涙が伝います。
MATは怪獣そして不当な力の行使との戦いの両方に勝ったのでした。 我々の生活と安全を守る、強さと弱さとを併せ持った人間による防衛チームMATの存在感が、 ウルトラマンの活躍よりも大いに印象に残りました。 こうした対立や対照的なコメディが、この後もてらいなく描かれていきます。(つづく)
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.136 ) |
- 日時: 2009/01/27 13:24
- 名前: S庵 <gamella1998@yahoo.co.jp>
- ( ̄− ̄)ノ お茶くん、手品師くん。。。。。。。。
キサマら改行しろおぉぉおっ!!(*゜□゜)ノ☆)`ν゜)☆)`ν゜)☆)`ν゜)・;'.、くはっ!! (; ̄− ̄) 読みにくくってしょうがないやないか。。。。。。 (って、ここを真剣に読んでいるのはワシとさるちゃんとヤマちゃんくらいやろうけれど・・・)
( ̄− ̄)ノ Winの「すべてのプログラム」ってところに「アクセサリ」ってフォルダがある。 そこに「メモ帳」ってのがあるから、それに書いた物を投稿フォームに貼り付けろ。
( ̄− ̄) ナンボか改行して再投稿したけんど、全部直すのはヤになった。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.137 ) |
- 日時: 2009/01/31 20:01
- 名前: 濃いお茶
- メモ帳のテストです。
貼り付けができたら、ご喝采。
以前はできたのに、今回はなぜこんなに苦労するのだろうか。メモ帳に書いて、毎ドキュメントに保存したはずが、まったくなにも残っていない。う〜ん、まだまだ修行が足らん。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.138 ) |
- 日時: 2009/03/15 22:58
- 名前: 濃いお茶・オクさんPCより
- 「2へのこだわり その4 『第2の主人公 その名はMAT』」[中篇]
MAT隊員の性格付けが序盤で確立したこと。これが、「新マン」の魅力であり現在まで続く高い評価の所以であります。 本稿では、加藤隊長在籍時のことを述べてみたいと思います。
おそらく円谷プロ作品として初めての第1、2話で初回のお話を完成させるスタイルのなかで、 隊長以下構成メンバーの思想や立ち位置がわかりやすく描かれていました。
集団行動の規律を重んじつつ、部下への温かい配慮を忘れない加藤隊長。 隊長の補佐である一方で、負傷の身を顧みず果敢に行動する熱血漢の南隊員。 岸田、上野隊員は前回に記したとおりであり、紅一点でありながら剣道をよくし、明るさよりも確実さを感じさせる丘隊員。
そして、大いなる優しさと正義感に加えてウルトラマンの能力を得た、主人公の郷秀樹隊員。
MATという名の下で、彼らが地球防衛や怪獣退治を行う際には一体として活動しますが、 それに至るまで、もしくはそうした折にでも、様々な主張、対立そして食い違いが生じます。 これらを克服するさまが、単なる怪獣ドラマとしてではなく、骨太な人間ドラマとして時に興奮すらさせました。
対サドラー、デットン戦では、郷の失策をめぐり加藤隊長が隊員と距離を置く立場になります。 グドン・ツインテール戦で郷と岸田の対立がドラマの軸でした。 対ステゴン戦で郷と南とが岸田とぶつかる図式が描かれます。 或いは、対ゴーストロン戦においては、郷がまたも重大な失敗を犯し、これをどう解決するかが、 怪獣の行動の謎解きとともにお話の中心になっています。そして、主人公と敵対する立場であり続けた岸田が、 周囲には何も明かせないまま自らの宿命にたった一人で立ち向かう対モグネズン戦。
このように、単にだれそれの対立だけを描くのではなく、その図式を様々に変えることにより、視聴者を飽きさせない姿勢が窺えます。 おそらくは、本作には基本的に離れていた金城哲夫が「ウルトラマン」の脚本の表紙裏に認めたとされる、 『新鮮な感動』の言葉をスタッフが追求したためでありましょう。
いずれのお話も、当然ではありますが、大団円を迎え各自が信頼しその絆が強固になって幕を閉じます。 そこにある清々しさは、視聴者たる子供が、未来への憧れとして受け留めるものでした。 いわば、堂々たる大人たちがいる組織が、MATなのでした。対モグネズン戦の終幕は、その象徴たるものといえると思います。
お話の大半ではMATは中心的存在ですが、脇役に徹することもありました。
たとえば、対シーゴラス・シーモンス戦では、海難事故の謎とそれを発端とする怪獣の出現、 カギを握る高村船長とその娘とが絡むなか、東京湾に未曾有の天変地異が起きる。 ウルトラマンが一度敗退し、MATが怪獣攻撃に乗り出す。高村親子が知る歌の「天と地の怒り」の意味が解けないなか、 都民のMAT不要論噴出とともに再び解散をちらつかされ、MATは最大の危機に直面する。 津波と突風との特撮場面に、小林昭二の熱演と見ごたえ十分の名作です。
かたや、対テロチルス戦では、主人公は明らかに不良青年の松本三郎であり、彼を中心にお話が進みます。 恋人を奪った御曹司を爆殺するために、三郎は夜の闇にまぎれ船上パーティーが催される桟橋に現れます。 水中から爆弾を放り込もうとしたその刹那、巨大な影が頭上をよぎり、あおられたヨットが爆発します。 三郎の目的は、ある意味達せられました。しかし、御曹司が生きていると知った三郎は、 体中にダイナマイトを巻きつけて無謀な行動に出ます。
東京湾に現れた巨大な影を探るMATは、郷とアキの関係を前面に出して、 ここでは亜硫酸ガスと反応して毒ガスを発生する「銀の城」の殲滅に躍起になる存在に終始します。 擬似科学性を持たせた刑事ドラマといってもいいでしょう。カメラワークも「怪奇大作戦」の味わいがあります。
すべてが終わった朝、銀の城はMATの熱線砲で次々と無力化されていきます。 作業を見上げる隊長以下は、ずっと無言です。その画面は、あまりにも無情な結末を物語ります。 終幕で、郷とアキとが、田舎に帰る三郎の恋人を笑顔で見送りますが、それが救いである一方で、 喪失の深さを感じずにはいられないのです。
MATは、子供番組のなかに在りながら、大人のドラマを演出する立役者でもあったのでした。(つづく)
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.139 ) |
- 日時: 2009/03/14 23:21
- 名前: オタク手品師
- 話のなかで小林昭二さんが歌うのは
るれくがひうも けなけなシーモンス よどさはうこむ めうらそシーモンス とるめじいしも ぞるこおシーゴラス
こんな歌でしたね。なんか耳に残る歌でした。
ひっくり返すと
もう日が暮れる、泣け泣けシーモンス 向こうは佐渡よ そら産めシーモンス もしいじめると 怒るぞシーゴラス となります。少し記憶違ってるかもしれませんが
シーモンスとシーゴラスは結局は退治されなかった珍しい怪獣ですね。
東京危機シリーズの最初でしたが、あのあと千葉か神奈川にいったんでは。
基本的に東京だけ守ってるヒーロー多いこのごろ。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.140 ) |
- 日時: 2009/05/06 23:14
- 名前: 濃いお茶
- 「2へのこだわり その4 『第2の主人公 その名はMAT』」[中篇の番外]
まずはおことわりを。
先般のMATの第1回に、少し加筆しました。 どうしても入れておきたい台詞がありましたので。 よろしくご了承くださいませ。
「MAT マットとは。Monster Attack Teamの略称である(後略)」第1話のナレーションです。つまり、MATはこれまでの「特捜隊」でも「警備隊」でもない、「攻撃隊」なのです。
眼前に現れた怪獣という脅威に対し、敢然と立ち向かいこれを撃破すること。名称の直訳にもとづけば、MATの存在意義は、こう解釈されるべきであります。
前作のウルトラセブンにおいて、斜めから作品を見るような姿勢で参加した脚本家の市川森一は、MATの存在意義と、得意とする「男どうしの友情」とを絡めた作品をあらわしました。関係浅からぬウルトラセブンをゲストに迎えるとのおまけつきで。タイトルもそのものズバリ、「ウルトラセブン 参上!」です。
いつになく陽気な表情で加藤隊長が無線交信している。相手は、日本のはるか上空で地球を見守るMATステーションの梶キャプテン。2人は大学からの親友であった。加藤隊長は梶夫人が来月出産を迎えることを伝えたが、梶は宇宙生活が長いと時間の感覚がずれてしまい、産み月はもっと先と思っていたと応えた。そんなのどかな通信が終わろうとしたとき、信じられない異変がステーションを襲おうとしていた。
加藤と梶の関係は、ウルトラセブンでのキリヤマとクラタのそれを下敷きにしているのは明白です。しかし、今回は、友情ではなく哀しい結果が主題として扱われます。
突如としてステーション上部に出現した五角形の「もの」。それが生物、すなわち宇宙怪獣の身体の一部であるとわかったとき、すでにステーションは危機の真っ只中にあった。「もの」は怪獣の腹部にある取り込み口であり、ステーションは怪獣のエサとして摂取されようとしていた。 機内のエネルギーがあっという間に吸収され、レーザー光線による攻撃を怪獣はものともしない。ステーションからのSOSを受けたMAT本部だったが、宇宙から怪獣が襲来したことが、俄かには信じられなかった。ウルトラマンと同体化している、郷秀樹でさえも。
「MATステーション応答せよ。梶!応答せよ!」
加藤隊長が無線機に声を発し続けたが、応答はなかった。 そのころ、梶キャプテンはステーション放棄を決断したが、脱出口への通路は破壊されていた。隊員とともに進退窮まったまま、梶はステーションとともに怪獣に呑みこまれた。そして怪獣は、進路を地球へと向けた。
ウルトラセブンで危機のBGMとして定番の曲が流れるなか、ステーションの悲劇が描かれます。クラタを演じた南廣が、少し渋くなって梶キャプテンを、隊長の親友として何の違和感もなく演じています。序盤のみどころですね。
大気圏を突破した怪獣に対し、加藤隊長は直ちに南、上野両隊員に攻撃を命じます。正しくは、撃墜命令です。
「超遠距離レーダーが、成層圏を浮遊中の物体をキャッチした。MATステーションを飲み込むほどのやつだ。強力なやつに違いない。慎重に行動し、見つけ次第、一発で打ち落とせ。ミスは許さん!」
最後の一言で、加藤隊長の表情がそれまでにも増して、ぐっと引き締まります。同時に、両名に向けてきっと人差し指を突き出します。なんとしてでも怪獣を撃墜するとの強い意志が、台詞、表情、動作のいずれをも通じて熱く伝わってきます。隊長の思いを受けて、一瞬、南と上野がたじろぐように見えます。
そのすぐあとに、いつもの口調にもどった加藤隊長はこう結びます。
「南、上野。たのんだぞ」
初めの台詞との対照をみるとき、演技の深みを感じずにはいられません。観る者に、加藤隊長の内に秘めた思い、いや、指揮官の立場として冷静に振舞いつつもじわじわと伝わる怒りが素直に理解できます。
隊長の台詞に南、上野は「はい」と返事します。そして、勇壮なワンダバ、すなわちMATのテーマがながれるなか、マットアロー1号の出撃場面になります。MATが「怪獣攻撃隊」であることを表現した名場面です。小生はとても気に入っております。
怪獣を目指して上昇を続けるアロー1号。本部では、加藤隊長がレーダーに映る1号の光点を見つめながら、思わず呟いていた。
「必ず仇をとってやるぞ、梶」
ふと横を見ると、岸田と郷とが直立不動で待機している。加藤隊長の思いは、隊員に十分に伝わっていた。彼らは、出撃命令が下るのを今や遅しと待っていたのだった。
「アロー2号にミサイルを搭載。ただちに発進」
「はい!」
体現止めで連なった2文による命令が、緊張感を強めます。端的かつ冷徹な印象さえ与えながら、お話が進行していきます。2機のアロー2号(単座だから)が、1号同様に怪獣に向かって大空を昇っていきます。
そして、成層圏付近の雲のなかから、怪獣が姿を現します。攻撃に来たアローなどまったく意に介さず、空中遊覧を楽しむかのような格好を保ったままで。 (つづく)
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.141 ) |
- 日時: 2009/03/19 23:52
- 名前: 濃いお茶・オクさんPCより
- 掟破りとは重々承知してはおりますが、先般の「MAT 中篇の番外」を一部修正、加筆しました。膨れ上がってしまい、(つづく)にしてしまいました。
まさか、番外が2部にわたるとは・・・。
ご了承をよろしくお願いします。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.142 ) |
- 日時: 2009/05/16 20:59
- 名前: オタク手品師
- レインボーマンについて語ってみましょう。
この作品は川内康範さんが日本の戦後処理を描きたかった裏があり、敵となる死ね死ね団はその目的が世界征服という普通の悪の秘密結社ではなく、ただひたすら日本人抹殺の目的のためにリアルな作戦で攻撃してきます。
4クールの放送ですので4つの作戦があり、それがまあどれもこれも普通じゃない狂気がやどってます。
覚醒剤、偽札、爆破テロ、戦闘サイボーグ部隊と何処かの国でやってそうなものが続きます。
その源が敵のボス、ミスターKからにじみでてくるんですね。設定上は日本人にひどい目にあった東南アジア人が強力な資金力で組織をつくり復讐するために日本にやってきます。 演じたのは平田昭彦さん、ものすごい怪演でした。死ね死ね団は戦闘機、潜水艦、ミサイル基地まで持ってます。 これってショッカーよりすごいですよね、ショッカーは軍資金で苦労してたようで怪人以外はあまりでてこないですね。
男の幹部は覆面レスラーのようなマスクの没個性で名前はあるのですが(誰がボルトかブルかわからないのにKは見分けて呼んでる)失敗するとすぐ消されます。 これがバッハのトッカータとフーガが流れてお祈りしてから消滅スイッチ入れる有名なシーンです。 これで証拠残さずというか見られても手がかり残さず。
これでこの曲覚えてしまった。
反対に女性幹部は失敗してもなんだかんだと許して最後まで使い続けてます(改造して戦闘サイボーグにまでなりました)。 ハーレム状態でないと落ち着かない男の性。護衛の殺し屋送らすときも女性がお好みのようで注文してたし、お多福会の支部長も女性。これだけ女性が前面に出てくる作品も当時は珍しいですね。
それでも敵ボスとしては、指示は的確で、時には自ら戦いに出たりして行動力も示しますから部下はひたすら忠誠に働く強力組織です。 何があっても「イエッサ」。
最初に1話見たときは子供心には面白くなかったですね。なんせレインボーマンも死ね死ね団も登場しない第1話ですからね。 タケシが修行にインドに行くところまで終わってしまったんです。 目的はダイバダッタに弟子入りして超能力を身につけ、お金を儲けて妹の足を治すことと正義の味方としてはかなり現実的です。
それでも修行して行くうちに、正義の心に目覚めてダイバに意志を託されて日本に戻ってきます。 あれまだ死ね死ね団出てこないですね。
戻ってきて、ヒロインの家の借金返済のためにマカオで賭試合をすることになります。これが実は日本人を殺して楽しむ殺人ショー、やっと死ね死ね団と接触。4話かかってます。 今見直すとドラマ重視してますね。
このあとKは日本にむけて出発し、タケシもこれを追い日本に戻ります。
最初の作戦が覚醒剤キャッアイを日本にばらまいて日本人全滅を目指すえぐい作戦。現在はKがしなくてもいたるところに蔓延してますがこれが30年前の作品ですからその予見性がすごいですね。
見所はタケシがこれを飲まされて本当に発狂して精神病院に入れられるところでしょうね。主人公がまともに罠にかかり、精神病院という閉鎖されたところ(ここにも社会問題がさりげなく)で、さらに精神崩壊するよう無茶苦茶されていきます。医師をお金で抱き込んでガンガンと。
狂った状態で薄笑い浮かべて、女幹部のダイアナのおみ足を触りに行っちゃうんですからここまでやるんですね。1クールで打ち切られそうな展開です。
本当に狂ったのはあといまはみれないサンダーマスクぐらいでしょうか。
そうそう実績あがらない男性団員がKに頭を使えといわれてキャッアイをまくために始めたのがお面屋というおでん屋、覆面のままはちまきまいて商売してます。すごくシュールな世界です。頑張らねば切られる中堅幹部。
しかし白いお地蔵さんになって眠るヨガの眠りの効果で毒が消えたタケシは正気を取り戻しレインボーマンに化身して反撃、キャッアイは炎上してなくなります。
Kはレインボーマンを取り逃がして打倒を誓いさらにすごい第二部へとすすみます。
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三沢のエルボーっ!! ( No.143 ) |
- 日時: 2009/06/26 12:50
- 名前: S庵 <gamella1998@yahoo.co.jp>
- σ( ̄− ̄) 実は10日ほど、ネットにアップされているプロレスの試合を毎日観ていた。
なんとなく落ち着いてきたんで三沢光晴の思い出を語ろうと思う。
ワシはプロレスファンやったが、全日も新日も好きだった。 ライブは全日を観に行っていた。(新日は元が取れない) テレビの前で観戦していた時代から数えると、日プロが分裂したあたりから見ていたと思う。 (日プロの中継は記憶に無いけれどタイガーマスクの時代だから観ていたはずである)
馬場・猪木に始まり、ジャンボ鶴田・天龍や藤波・長州あたりが一番のめりこんでいた時代やろか? でもライブに行くようになったのは三沢や川田、小橋、田上の四天王時代からである。 車を運転するようになったし、チケットも買えるようになったからだ。
ワシはジャンボ鶴田が好きで、四天王時代は引退前の「鶴田越え」のころだった。 あのころの鶴田はキレたときには鬼気迫る強さを発揮し、ワシは「ジャンボ最強伝説」の信者となった。 そんな中で、ジャンボやハンセン、ブロディ、ゴディやウィリアムスの中に小さな日本人選手を見る。三沢光晴である。
満身創痍で額の汗を指ワイパーでぬぐいながら巨漢レスラーに突進していく。 タイガーマスクだったらジュニアの階級で華麗な空中殺法を相手も受けてくれたが ヘビー級となると跳ね返さなければ絵にならない。 どんどんと三沢は壊れていった。
ジャンボ鶴田のバックドロップで人間がマットにつき立てられるのを初めて観た。 よく受け身といわれるけれど、素人のワシが見ても後頭部がマットに突き刺さり、 垂直に立った体が0.5秒後に崩れ落ちていくのは、どこをどうみても「受け身」などではなかった。
あのころ(天龍が退団したころ) ワシはたぶん、マットで人が死ぬシーンを遠からず見ることになるだろうと思った。 ある時に、三沢のエルボーが鶴田を失神させる。エスケープではなくて本当に鶴田は失神した。 そして、それがハンセンやウィリアムスにも通じるようになっていった。
ワシはあのころの三沢のエルボーに情念を見た。 アニメやマンガや小説にあるような、弱者が努力と根性と少しばかりの奇跡を持って ラスボスに打ち勝つ爽快のドラマをリング上に見た。
以来、四天王プロレスのファンになる。 ライバル川田と絶対王者・鉄人小橋がからむ四天王プロレスには 総合格闘技などでは味わえないドラマとしての感動がある。 そのドラマは相手を受け切る三沢の手のひらの上でつむがれていった。
プロレスを勝敗を決める競技ではなくて、感動を与えてくれる作品として観る時に 三沢光晴という選手は稀代の演出家だった。 社長として団体の在り様や今後のプロレス界を展望して広い器で物を見ることができる人だったと思う。
「リングで死ねれば本望」と言うが、事故後に徳光さんが言っていたように志半ばで 死んでいった三沢選手は無念でならないと思う。 関係者のコメントで武藤敬司が「リングで死ねればなんて、もう俺は言えない」と言っていたのが ワシには一番、印象に残った。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.144 ) |
- 日時: 2009/07/08 23:31
- 名前: 濃いお茶
- 7・11大阪オフにヤマアラシのジレンマさんとご住職がお越しになることを心からお喜び申し上げます。
そういうわけで、 「2へのこだわり その4 『第2の主人公 その名はMAT』」[中篇の番外の完結]であります。
空中を浮遊する怪獣に対し、アロー1号が果敢に攻撃を開始します。放映時の学習雑誌はじめ諸書によれば、MATの火器部隊で最も攻撃性に優れているのがアロー1号でした。それをもってしても、怪獣に掠り傷ひとつ負わせることができません。甲高い声を発しながら空に浮かび続ける怪獣の姿に、南、上野隊員の表情が短く挿入されます。これが、未知の存在である宇宙怪獣の強力さを際立たせているのです。
−やがて、怪獣の頭頂部の突起から光線が放たれ、アロー1号の後部に当たる。黒煙をあげて降下する1号と入れ替わるように、岸田、郷が操る2機のアロー2号が上昇する。しかし、両機の攻撃をものともせず、怪獣は雲間にその姿を消した。
−アローが撮影した怪獣の写真をもとに、MAT本部で怪獣の正体が突き止められた。かに星雲の方角からやってきたそれは、ベムスターと呼称されることになった。
「ウルトラマン」の放送第一話の怪獣ベムラーになぞらえて、宇宙からの脅威としてベムスターという名が付けられたと小生は確信します。また、「ウルトラマン」への敬意も含まれているもようです。ベムスターは、オープニングの最後の紹介では「宇宙大怪獣」と冠せられていますから。この表現は、後にも先にもベムスターだけのものであり、すなわち「宇宙怪獣 ベムラー」の正統な後継者とスタッフが位置づけたものと理解します。
−ベムスター対策が練られる一方で、加藤隊長は郷を従え、梶キャプテンの夫人を訪ねた。真夏の昼下がり、日傘を差して買い物帰りだった夫人と加藤隊長らは玄関先で邂逅する。
加藤隊長を認めた夫人は、笑顔で会釈する。 思いつめた表情のまま、加藤は口を開く。
「奥さん。梶が・・・」
「主人に何か?」
「実は・・・」
静寂の後、向こう向きの夫人が崩れ落ちるようによろける。夫人の手を離れて転がる日傘。支えようとする加藤を払いのけ、夫人は家の中に駆け込んで行った。加藤隊長と郷は、ただその場に立ち尽くすしかなかった。真夏の陽射しと歩道の照り返しが、あまりにもむごい現実を象徴していた。
ギリギリまで言葉を絞った台詞と、無音による演出が光ります。仕事と友情とを踏まえつつ非情な現実を伝えなければならない無念さがあります。反対に、新しい生命の誕生を楽しみにしていた側が、その現実を知らされたことで悲しみのどん底に突き落とされた無情さがあります。MATが大人の集団として、大人の行動をみせた秀逸な場面であると思います。友人の死をその身内に知らせる場面の演出として、これを越えるものを小生は知らないのです。
−ある夜、ベムスターが都内のガスタンクを襲撃した。ガスを吸収して自らのエネルギーにするためであった。加藤隊長は、岸田と郷とともに出撃するが、岸田機が墜とされ、退却を余儀なくされた。、親友のみならず部下を3人も負傷させられた加藤は、去ってゆくベムスターに「必ず息の根を止めてやる」と呟くのだった。
−MATは、ベムスター対策としてパトロールを強化する傍ら、開発中のシュミット光学ミサイルを実戦投入すべく準備を進めていた。そんな折の昼下がり、コーヒースタンドで休憩していた郷は、不審なガスの停止と地震とに遭遇する。郷は店を飛び出し、ビハイクルを駆る。
郊外のガスタンクに向かうビハイクルに、主題歌のメロオケが重なります。ビハイクル、すなわちマツダのコスモスポーツは、平成21年の現時点にあっても、スーパーカーの名に恥じないデザインを誇ります。当時のスタッフの未来志向の感覚に拍手を贈りたいものです。「ヱヴァンゲリヲン 劇場版:破」で使用されたことも、むべなるかなですね。
・・・完結させるつもりでしたが、いろいろと思い入れがあるので、もう1回続けます。
勿体つけてるようになったのは、小生としても或る意味心外ですが、それほどまでに「新マン」は奥が深いお話があるということでご理解くださいませ。
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鋼鉄のDNA ( No.145 ) |
- 日時: 2009/10/06 11:39
- 名前: S庵 <gamella1998@yahoo.co.jp>
- http://www.jiji.com/jc/d2?p=tjn00101-00000325&d=004ent
( ̄− ̄)ノ 〜♪ ほら、ワシらの世代やから♪
お台場のガンダムにそれほど関心はなかったんやけれど (実は公開されたときに近所に出張で居てた) 鉄人28号には格別の思い入れがある。ワシはそれを「鋼鉄のDNA」と呼んでいる。
国産のテレビアニメの第一号は「鉄腕アトム」である。ワシが三つのときに放送が始まった。 フジテレビ系だったんで・・・σ( ̄− ̄) 見れなかった。。。(後に再放送を観る) 「鉄人28号」もアトムより10ヶ月遅れて放送が始まる。(同じくフジ系)
ほとんど同時期なんだけれどワシは鉄人の巨大さに魅せられてしまった。 アトムも敵との戦いでビルを壊したり空を飛んだりしたが等身大だ。(子供サイズ) 鉄人28号は最初からデカい。 なんせ「ビルの町にガオ〜ッ!」なのだ。
ワシらの世代は巨大ロボットの洗礼をここに受ける。 後にウルトラマンと言う銀色の巨人が降り立つまで、地上数十メートルの目線は 鉄人28号しか存在しなかった。
ブリキの玩具が出る。ロボットだもんだからすごく説得力がある。(・・・ヾ(- -;)、、ぶりき。。) パッチ(メンコ)が駄菓子屋に並べてある。 買えるお金を持っていなくて 並んでいるパッチを観るためにわざわざ中学校の近くまで行った幼稚園な時代があった。
高価な玩具はなかなか買ってもらえない。 一個買ってもらうと、それが壊れるまでは買ってもらえなかった。 でも、シールや転写プリント(あのこすって貼り付けるやつ)はお菓子のオマケに付いていた。 鉄人とエイトマンを集めるためにグリコの菓子と丸味屋のふりかけを買ってもらった。
やがてウルトラマンの出現によりロボットも実写となる。 ジャイアントロボ(原作者は鉄人の横山光輝さん)の映像にワシは鉄人をダブらせたもんだ。 やがて、この洗礼を受けた子供達が造り手に回ったときに第二次ロボットアニメブームが始まる。 「マジンガーZ」から今日のエヴァまで続くロボットアニメの原点に「鉄人28号」は存在している。
( ̄− ̄)ノ ワシはきっと行くと思う。> 神戸 お台場のガンダムも実物大だったが、鉄人の実物大は意味が違う。 これはワシらの世代が人生で最初に遭遇した「鋼鉄の魂」の実体化なのである♪ (・・・ヾ(- -;)。。。ほとんど「神さま」じゃん。。)
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.146 ) |
- 日時: 2013/05/19 20:17
- 名前: オタク
- 小橋建太をTV中継で初めて見たのは、あすなろ杯という若手リーグでものすごいジャーマンスープレックスを決めたほんの30秒くらいの映像でした。
この一撃で馬場さんが彼にどのくらいの期待を込めているのかがわかりました。その後馬場の息子みたいな扱いで育てられて、ハンセンやブッチャーに叩きのめされるたびに体が大きくなり、体の成長とともに全日本、ノアと看板選手の位置に登りつめました。
でのその真っ向からのファイトスタイルは小橋の体をがたがたにしてしまいました。
今更、プロレスの定義でもないんですが、ルーテーズが「プロレスとはお互いナイフを隠して本気でぶつかり合うもの」だと。彼が師匠にバックドロップを習ったとき、このままだと危険だからプロレスでは相手が両肩で受け身を取れるように投げるようにいわれたそうです。 また相手がルールを破ったときはこう投げろと、必ず大けがするぞと。実際相手を懲らしめたことは何回かあるようです。
それで、プロレスの技には掛けた方の負担大きいのがいくつかあります。小橋のムーンサルトはその典型でまともに落ちたら危険なので両膝から先に落ちて相手へのダメージをコントロールします。跳び技する人のはわかりやすい。
それを毎日のようにやっていて、膝が壊れ、ラリアットも使いすぎで右腕もおかしくなって、さらには腎臓ガン。
三沢さんやノアの上位陣との戦いはまさに命を削るようなものでした。三沢さんは運悪く旅立ってしまいましたが、あれだけダメージ重なると誰が死んでもおかしくないような状態で試合をやり続けてきました。(YOUTUBEで動画たくさんあります。小橋のバーニングハンマー集とかみればよくわかるとおもいます。)
プロレスが嫌いな人は勝ち負けが八百長だ。相手の技を無防備で受けるはおかしいとと批判するのが常です。
それでも彼らの極限まで見せてくれるピロレスは光り輝いていました。
引退試合のできる選手は小橋も言うようにわずかです。ほとんどがそれまでに人知れずにいなくなってしまいます。(大仁田みたいに引退試合、何回もする人もいますが、またそれもプロレスのひとつか。)
小橋はもう帰ってこないでしょう。お疲れ様でした。
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