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茶房「一服亭」へようこそ
日時: 2006/10/09 22:49
名前: 濃いお茶

球庵寺にお越しのみなさんに謹んでごあいさつ申し上げます。

不肖、濃いお茶こと小生は、このたび球庵寺さまの門前にて茶房「一服亭」を開かせていただきたく存じます。

この亭は、「語る」、「論じる」、「想いを馳せる」を主題とし、みなさんの思いをオタクもしくは非オタクの立場から自由に書き込んでいただきたく存じます。

ただし、守っていただきたいルールを勝手ながら小生の独断で次のように定めさせていただきます。

一つ、開祖であるS庵さんの定められた「心得」を絶対不可侵のものとして、遵守すること

一つ、めいめいの思いを自由に書き込む場であることから、勝敗、収支報告や台に関する問い合わせ(例・時短中のストーリー系リーチは確変確定ではないのですか?など)は対象外であること

一つ、めいめいの思いは様々であるがゆえ、記憶違いによる書き込みがあっても、決して批判せず良識ある対応をすること

一つ、アラシと個人攻撃があれば即座に閉店であること

以上であります。勝手すぎるかもしれませんが、みなさんが好きなように気持ちよく参加するためのルールとしてご了承いただきたく、よろしくお願いします。

では、みなさんの思い出を語る場として、営業開始させていただきます。
思い思いの味付けで、ひとときの一服をお楽しみください。

平成18年10月9日、題名と口上を少し手直しさせていただきました。
今後のご愛顧を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

                   亭主 濃いお茶 敬白     

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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.87 )
日時: 2007/07/23 22:52
名前: ヤマアラシのジレンマ

お化けマンションはすでに1991年5月に解体されたそうです。
今では町田市(東京都)公園緑地課が管理する「きつねくぼ緑地」に姿を変えてるようです。

何でも粗悪な建材を用いた違法建築だったとの事ですが、あれだけのロケーションは今何処を探してもないでしょうね。

そこに劇場版でヘリを着陸させてたスタッフって…。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.88 )
日時: 2007/07/24 00:05
名前: オタク手品師

ヤマアラシのジレンマさん有り難う。オフ会でお会いできなくて残念です。またいつか。
 そうかもうないのですね。東映の作品なら1回は使われていたところですね。

 今ならそういうところを回るツアーとかやれそうですね。ヲタ用の思い出の地の観光旅行。ホテルもタイアップで登場したところで。
 
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.89 )
日時: 2007/07/29 16:34
名前: S庵  <gamella1998@yahoo.co.jp>

( ̄− ̄) 
あんたら、来年の大阪オフには集わんと、オタクの意地が完遂できまへんで♪
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.90 )
日時: 2007/07/31 18:29
名前: オタク手品師

> 大阪で魔法陣書いて、なんか呼び出しましょうか。グルグルの魔法陣でいいかな。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.91 )
日時: 2007/08/02 09:15
名前: ふ〜か


ニケ&ククリ・・・ギップル・・・

(; ̄ー ̄A アセアセ・・・当時 サッパリ妖精が ワタシの マイブームだった・・・
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.92 )
日時: 2007/08/02 23:34
名前: オタク手品師

 ふーかさんどうも。

 グルグルみたいにのどかなアニメもいいですね。

 殺伐としたものが多いですからね。

 サッパリ妖精について思いを語ってくれません  か。ほぼつっこみ用。
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どろろドロドロ♪ ( No.93 )
日時: 2007/08/28 00:18
名前: S庵  <gamella1998@yahoo.co.jp>

( ̄− ̄)ノこっちに参上するのは久しぶり。

何気に寝付かず実写版「どろろ」を初見。
以前、駄板でお茶さんが言うとったけれど どろろ(柴咲コウ)って時点でアウト。
( ̄− ̄)ノ 断言する。ミスキャストである。

別に「原作」にはこだわらない。
んがっ、 この配役では「物語」を放棄してんのとちゃうかっ?
ワシはセンセーショナルな画像に酔うタイプとちゃう。
「物語」に酔うタイプである。

手塚治虫の作った「物語」を実写にすべきとちゃうん?<昨今流行の実写版

話題をあおって、おじさん達を映画館に誘って終わりのネタ振りにしか見えんぞ。<どろろ
割り切ってた「ガメラ・小さき勇者たち」や「鬼太郎」の方がマシやったんとちゃうやろか?
(ワシは小さき勇者たちを観てちゃんと涙したタイプである)

ヽ(`□´)/ なんでオーデションして、子役を選ばんかったんーーーーっ!!!

_| ̄|○。。。。。。。手塚治虫って稀代のストーリーテラーやったんとちゃうん。。。
キワモノ設定の漫画家とちゃうやろ。。。。


( ̄^ ̄)ノ あずみ2よりはマシかな。。。

(ヽ(`□´)/ーーあーーなんで、んなセリフ回しなんっ?>柴咲コウ<まだ観てる)
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まぼろしの「ルパン三世」 ( No.94 )
日時: 2007/09/05 23:20
名前: 濃いお茶

 本日の日本経済新聞のコラム「懐かしの風景」は、ルパン三世誕生がテーマでした。

 漫画の原作は昭和42年に始まりました。翌年に劇場用パイロットフィルムが出来ていたそうです。

 アニメ製作は当時、東京都杉並区堀の内にあったAプロダクション(現・シンエイ動画)で、演出・大隈正秋、作画監督・大塚康生のコンビにより作られたとのことです。

 この劇場用は日の目を見ることはなかったそうですが、このコンビにより昭和46年にテレビアニメ「ルパン三世」が作られました。映像でのルパン三世のキャラクターは大塚監督の手で描かれたことは、みなさんがご承知のとおりです。
 昭和54年に劇場公開された「カリオストロの城」は、当時のテレビ版の赤ジャケットのルパンに対し、テレビ版初代の緑ジャケットのほか、大塚監督の手による独特の味わいのあるキャラクターが画面を縦横無尽に駆け巡り、そのお話の魅力ともあいまって大ヒット作になりました。

 コラムの筆者の南正時は、「ルパン三世」パイロットフィルム製作中に大塚監督と一緒に仕事をしたそうです。当時から大塚監督は「アニメーターの神様」と関係者から称えられ、監督を師と仰ぎ育ったアニメーターも多いそうです。スタジオジブリの宮崎駿が大塚監督の東映動画時代の後輩にあたる、ということはアニメファンなら、何をいまさらのことですね。

 今夏にテレビ放送された新作「霧のエリューシヴ」には、大塚監督が特別参加という形で携わりました。ルパン最大の敵である魔毛狂介がまたもやタイムマシンを使ってルパン一味を窮地に陥れる、テレビ第1作ファンの心をくすぐるお話を軸にしています。大塚監督の特別参加が形として現れたのは、おそらく最後の場面でしょう。未来の世界の魔毛のデートを邪魔した相手は・・・。小生は、「おおっ!」と言ってしまいました。筆者は、本作は多くのアニメ関係者が大塚監督へ尊敬を込めて製作されたものだと締めくくっています。

 その場面に、たしかに大塚監督は存在していました。

 まぼろしの劇場用作品のなかで、ルパンは、次元は、五右衛門は、不二子は、そして銭形のとっつあんは、どのように話し、動いていたのでしょうか。

 本欄は、記事から相当引用しました。【敬称略】

 

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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.95 )
日時: 2007/10/17 20:08
名前: オタク手品師

 こちらは随分ごぶさたしてますね。

 今日はプロレスの雑談です。今まで見ていて面白かったネタをいくつか。

 それにしても団体が増えましたね。一般の人はほぼ知らないでしょうが60位あります。
 大きなところは5つぐらいかここらは毎月定期的にやれているところですね。
 地方密着で静岡プロレス、埼玉プロレスなんての
もあります。

 それでネタですがジャイアント馬場さんです。どんな人でも馬場さんとさん付けしてしまいますね。

 若い頃は動きもよくて16文とか突き抜けるような感じで蹴っていました。
 50歳過ぎぐらいでブッチャーとの抗争が伝統芸能のような感じになってきたころです。

 ある試合で某外人に16文を放ってフォール勝ち
素直なアナ「今の16文当たっていないんじゃ」

解説の山田さん「真空16文です。風圧だけで倒せますからね」

馬場さんいつのまに達人に?この技この試合のみ。外人さん怒られたかな。

2つ目も馬場さんでこれも外人とのシングルマッチですが。

 終盤にトドメにコーナーに登って何を狙う。
あっ滑ってロープに股間を強打。動かないよ。相手の外人起きあがってきてどうしたらいいのかわからなくて申し訳なさそうに膝をコンとあててフォール珍しく負けちゃった。
 こういう展開猪木ならレフリーが助けちゃうんですがカウント入れるジョー樋口さんもえらいけど。

 馬場さんの試合は見ていてのどかな気分にさせてくれるので楽しかったです。失敗談ばかり書きましたが実は馬場さん難しい関節技とかすごく詳しくて上手です。若手にあの大きな体でスパット決めてどうだよと言う感じの笑顔が最高でした。

 
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.96 )
日時: 2007/11/22 21:59
名前: 濃いお茶・オクさんPCより

トピ主の濃いお茶でございます。本欄ではたいへんご無沙汰しております。失礼を平にご容赦願います。

しばらくパチから遠のき(といっても、11月は22日のアクエリオンが初打ちというぐらいのことですが)、本欄のネタを練る一方で、仕事や雑事やで何やかやとあって、ついつい手付かずとなっておりました。

みなさまから好評(!?)をいただいております「2へのこだわり」シリーズの完結を急がねばなりません。現在、4番目の「MAT」が宙に浮いたままになっております。実は、この項の改訂を考え出したあたりから筆が、いやPCを打つ手が鈍ってしまいました。

近日中に、改訂稿を掲載の予定であります。そして、シリーズの掉尾を飾る5番目の「2」も、その後に記すことにしております。

・・・大風呂敷ではありますが、どうぞお許しくださいませ。
・・・・・ま、予定なもんで、途中で興味あるネタ(ヲタに限らず)があったら、何べんも横道に逸れてしまうことでしょう。

どうか気長にお付き合いくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.97 )
日時: 2007/12/02 05:56
名前: オタク手品師

 CSで怪傑ライオン丸を一通り見終わっての感想です。

  時代は戦国時代ですね。北条、上杉や織田とか会話に出てきますので赤影とほぼ同時代でしょう。

 最初は師匠を殺された獅子丸がゴースンの野望を阻止する為に旅に出て怪人と戦いながらゴースンを目指します。この怪人の設定も話中では語られませんがゴースンが妖術で生み出したやつもいれば修行で変身できるやつ、野良怪人みたいに出てくるやつもいます。
  
 まず現在ものとの違いで出てくる怪人は殺せと命令されている獅子丸の顔を知りません。それでよく人間違いで殺したり、ただ旅のものを闇雲に襲っているものまでいます。 大体出会ってから「貴様が獅子丸か」と確認しているくらいです。 こういうのがピープロらしいストーリー展開ですね。 
 
 さてその怪人たちですが剣術、忍法を使う正統派よりもけん銃、ライフル銃を使うやつがやたらに多いですね。銃の弾は手裏剣だったりしますが、そのもの西部からきた殺し屋怪人までいます(どこから呼んでるだ)。

 思いつくだけでネズガンダ、クマオロジ、ハリザンザ、アリサゼン(丹下左前?)、ジェンマ(ジュリアーノジェンマ?)ゴンラッド、キルゴッド、ガントドロ・・・・。

 ネズガンダが登場したあたりからゴースンの側にいても、卑怯な振る舞いが嫌いで勝負は正々堂々というタイプや怪人の側の話がメインになることも多くなりました。 西部のガンマン風のネズガンダは珍しく1話で死なずに再登場しています。

 次に出てきたのはトビムサシ、目の見えない娘を愛し自分が怪人の姿なのを知られまいとしますが、それでも娘はムサシの優しい心知っているのでその異形の手に触れても驚きません。そして獅子丸との勝負に敗れるもその金砂地の太刀を折ってしまった実力者。

 こうした正攻法の怪人を経てタイガージョーが登場します。そのキャラクターは強烈で悪のヒーローではハカイダーと双璧ですね。彼のテーマ曲は番組途中なので新たな音楽ストックが無く演奏費用もないので急遽口笛の奏者を一人連れてきて作ったそうです。あの悲しいような耳に残る曲はこうして誕生。
 彼も一途に強くなりたいがためについには打倒ゴースンを目指します。最初は数話のはずがあまりに人気がでたので最終話まで登場します。しかし途中役者さんの戸野広さんが事故で亡くなるという悲しい事件がありました。

 前日潮哲也さんも一緒に酒を飲んでいてこれからもいいものを作っていこうと話して別れて、朝起きたら大騒ぎになっており病院に急行して死んだことを知り、しかも結婚間近だったことまでわかりあまりのショックでその日は撮影することができない状態になりました。 役は急遽福島さんに交代。長くなりそうなのでここらで一区切り。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.98 )
日時: 2007/12/02 06:06
名前: オタク手品師

 ライオン丸の続きです。ジョーは果心覚書によりゴースンの正体に迫ったところで再登場しますがちょうどこの時の事故でした。この時のゴースンの人間体役は顔がわかりにくいのですが甲賀幻妖斉で有名な天津敏さん、ライダーマンの山口暁さんもこの回のゲストと豪華ですね。ここでゴースンを倒す手がかりをつかむのですがこれがまた謎。

 うすうす錠之介の造反を感づいたゴースンは最後のチャンスとして地雷を仕掛けて待つギララとともに獅子丸を倒すように命じますが錠之介は罠があると獅子丸を止めます、しかし獅子丸はそれでも行くと聞かずに、勝手にしろと別れますが、迷った末追いかけます、獅子丸が地雷の前に来たところで突然爆発が起こり振り返ると錠之介が立っており、二人は笑顔を交わしただけで分かり合い同時に変身しながら駆け出します。言葉を介さずに見事な演出。「ライオン丸見参」と「タイガージョー推参」のダブル変身でギララを倒しこれ以降二人はつかず離れずの共闘体制になります。

 そしてゴースンの弱点の謎を解いて錠之介はゴースンに象牙の槍で挑むのですが、これがあっさりはじき返されます。最初から弱点でなかったのか実兄に秘策有りと攻撃されて対策を立てていたのかは劇中ではわかりません。「タイガージョーごときに指一本ふれさせんわ」としか言ってませんからこの時点では恐くなかったのでしょう。

 それでも二人は打倒ゴースンを目指し怪人を全滅させますが最後の怪人ガントドロにゴースンに残りの目を潰されたタイガージョーが倒されます。またこのジョーの最後が執拗なくらいなぶり殺しで何発も撃たれる光景は何度見てもつらくなります。子供向きの番組でこれはやりすぎじゃないかと思うぐらいですがそれだけジョーに対する作り手の思い入れが感じられますね。

 最終回勝つことはできなくても差し違える覚悟で獅子丸はゴースンの体内に飛び込み自爆します。ジョーとは対照的にあっさり目の最期です。

 獅子丸役の潮哲也さんは吹き替えなしで演じており、途中足の骨折も押して休まず頑張ってくれました。仮面天使ロゼッタでも元気に戦ってましたね。

 沙織役の九条亜希子さんはこの後引退して潮哲也夫人になります、作品中ではよく人質にされて弱い印象でしたが結構剣の実力もあり中堅幹部のどくろ仮面を堂々と切り倒していることがあります。幼心には太ももがまぶしかったですね。

 時代劇に変身ヒーローという異色作ですがストーリーもしっかりしていますし、今見ても見所が多いですね(村人の反応の描写とかが生々しくて)。 

 ライオン丸書き出したらついつい長くなりましたねそれだけ語ることが多い作品ですね。

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日本沈没1773 ( No.99 )
日時: 2007/12/02 22:34
名前: S庵  <gamella1998@yahoo.co.jp>

( ̄− ̄)ノ おひさの一服亭♪

今日、近所のビデオ屋さんに行ったら、日本沈没2006の横に「日本沈没」(1973)があった。
思わず借りて観たら・・・・濃い、濃いっ。。。(^^ゞ
しょってから藤岡弘と小林圭樹のカラミ。(くわっ〜^^若いぞっ本郷猛っ!)

でもって、内閣総理大臣が丹波哲郎っ♪ もう、ドはまりの濃い作りっ♪
草薙某と柴崎コウの抱擁なんぞっ葉巻で吹っ飛ばす昭和な香り♪
ワシの波長に合いまくりっ。 瞬時にスペクタクルな空間にトリップする♪

脚本はあの黒澤映画の橋本忍。でもって監督は森谷司郎、特撮・中野昭慶っ!
CGなんぞ一切使わない(って、無いやん、この時代)フルニミニチュアの合成が熱い、熱いっ!
「魂」のある写真なのであるっ!!
ちゃんと地割れも光ってるっ!  橋本忍の脚本もグサグサ胸に突き刺さる。

( ̄− ̄)ノ「日本沈没」ってのは、恋愛ドラマでもアドベンチャーロマンでもなかったことを再認識させられる。
たった34年前なのにまだ「日本」って国が意識の中に存在していたのだ。
民族と国土を震撼させるドラマに石坂浩二の総理大臣はミスキャストなんである。

小林圭樹は狂気の地質学者を演じなければならない。
藤岡弘は太い眉にシワを寄せ、丹波哲郎はここぞとばかりに濃い演技にダメを押す。
そこまでしなければ「日本」の沈没なんて表現できないのだっ。

( ̄− ̄)昨年、「日本沈没2006」公開の際に小説「日本沈没・第二部」(第一部の正当な続編)が刊行された。
国土を失った民族の行く末が小松左京の原案のもと、谷甲州の熱筆で起こされた。
あれからうん十年のときを経て、あの人物達の流転が描かれていた。
放浪する民族の中で異国の風を受けて立つ「小野寺俊夫」は、やはり藤岡弘でないとアカンと思った。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.100 )
日時: 2007/12/02 23:47
名前: 濃いお茶・オクさんPCより

ひさしぶりに濃いスレをありがとうございます。

ピープロ作品は、独特の「もつれ」と「暗さ」とがあるように思います。小生が物心ついておそらく最初に観た特撮作品の「マグマ大使」では顕著でした。作品の中盤までは、一つのお話を完結(=1体の怪獣を倒す)するまでに放送4回をかけています。侵略者ゴアの計画の進行と人間との戦いが縦糸に、マグマ大使と怪獣の戦いが横糸になった構成です。ところが、この縦糸部分が、これがまたもつれることもつれること。

たとえば怪獣バドラ出現からストップゴンまでのお話では、人間モドキの暗躍が中心の内容とみるべきです。身近のだれが人間で、だれが人間モドキなのか。主人公の守の母は、ゴアにさらわれた後、どうなったのか。ガレオン・ドロックス編では、守とガムとが仲たがいします。その結果、アース様によって人間にされたガムは、自分の無力ぶりを思い知らされます。どうするのか。
単に巨大ヒーローと怪獣との戦いを描くのではなく、少年のあるべき姿や、人間が互いに信じあい正義を守ることの大切さが随所に描かれていたと思います。

一方、人間ドラマ部分は非常に濃いつくりでした。前半でいうなら、守の父である村上記者の同僚、木田記者に化けた人間モドキが守をわなにかけようとするところ。穂積隆信らが演じる、空飛ぶ車を駆使する人間モドキの一団が暗躍するあたりなどですね。
後半になると、2回で1話のペースになり、「ウルトラマン」を意識し始めたようです。科学特捜隊に対する国際緊急スクランブル隊が前面に出るようになりました。それでもドラマ部分は健在で、ミクロ人間編のおもちゃ屋の店主らの一団、海坊主とカニックス編の伍助宮司、サソギラスとグラニア編の矢吹・スクランブル隊副本部長は、いずれも子供番組の域を越えた、一種のあぶなさすら感じさせる演技で観る者をぐいぐい引きつけました。伍助宮司は、交通事故で死んだ息子・太郎を思いつづける気持ちの強さをゴアに利用されます。その結果、海坊主やカニックスが暴れまわることになります。自分の思念がますますの不幸を生み出したことに気づいた伍助は、カニックスに身を投げ出し、かに座の超電磁波を中和させマグマ大使に勝機を与えたのでした。とても濃く、悲しい結末でした。

なんといっても涙なしには観られなかったのが、キンドラ編の宇宙カビが山小屋に迫るお話。以前、このスレでも言及しましたので詳しくは記しません。ぜひ、作品をごらんください。山小屋のなかで瀕死だった村上記者と、それを案ずる守とは、たぶん本当の父子として気持ちが通じ合い、ぶつかりあったのでしょう。昨今の、単に叫ぶだけ、カット割を重ねるだけのドラマとはまったく違います。脚本も演技も演出も、とても濃い作品でした。この勢いが、次の最終回ゴアゴンゴン編にそのままなだれこむのです。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.101 )
日時: 2007/12/06 22:34
名前: オタク手品師

ライオン丸で一人書き落としたやつがその名はパンダラン。

 ちょうどパンダブームの頃ですが、見た目がかわいい(ほんとは猛獣ですが)パンダを刺客にしてしました。ぬいぐるみは流石にかわいらしくはなかったですけど。

 パンダがオカリナを吹いて殺しに来るイメージを思いつくのが何ともすごい。あまり語られることもないやつですが変に印象深いのでご紹介。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.102 )
日時: 2007/12/09 23:50
名前: 濃いお茶

ピー・プロダクションは、先駆者にして、異端でした。

朝日ソノラマ発行のファンタスティック・コレクションによれば、ピープロ設立にあたり設立者のうしおそうじが某先達に社名のお伺いを立てたところ、即座に「『ピー・プロダクション』にしなよ」との答えが返ってきました。その由来は、新会社に関連する英単語は、ピーで始まるものが多いからとのことでした。曰く、pioneer、produce、peopleなど。新境地を開拓する心意気をひとことで表すにあたり、ピーの表記はもってこいだったのでしょう。うしおは、この逸話を「実際は、年がら年じゅうピーピー言ってるプロダクションですから」と締め括っています。これが実際に洒落になっていないことが悲しいのですが。

「マグマ大使」は国産で最初の本格カラーによる特撮ドラマでした。円谷プロの「ウルトラマン」に1週先行して放映開始となり、順調にいけば日本の特撮(怪獣)物の代名詞的作品となったことでしょう。しかし、「ウルトラマン」の1話完結のテンポと、科学特捜隊に代表される擬似科学性の魅力即ち脚本の構成力が結果として「マグマ大使」を大きく引き離したのでした。

昭和40年の声を聞いた頃、ピープロはSFドラマに果敢に挑みました。「STOPシリーズ」と銘打たれた企画でした。当時の東京を舞台に、ゴシップ系週刊誌『週刊STOP』の編集長とその部員を狂言回しとして、SF色の濃いミステリー的事件を解決していくという内容でした。49日ごとにある一家が同じタクシーに轢かれていく話、主人公の友人が旧日本軍の兵士の服を着て死んでいるのが発見され、その謎を解くべく霧の山中に踏み入った主人公が謎の兵舎を発見する話など。

さらには、「SFモンスター作戦」という番組も制作を検討されていたとか。実際に放送されたなら、「ウルトラQ」に匹敵していたか、もしかしたらこれを凌駕していたかもしれません。当時SF作家として売り出し始めた星新一が脚本に加わっていたとの記憶があります。

アニメと実写の融合にも早くから挑戦していました。アニメ「ヤダモン」では「スペクトルマン」にも登場した怪獣ゼロンが謎の怪人の手先として暴れる場面があります。また、実写「豹マン」ではオールマイティ号の模型や三度登板のゼロンの描写に、職人技を垣間見ることが出来ます。模型の細やかさは、「マグマ大使」のストップゴン(ピープロは『ストップ』へのこだわりが感じられる)編の奈良東大寺の大仏像がその極みであります。細部まで極限的に正確な模型がばらばらと崩れ落ちていく。カタルシスと破壊の快感を味わってしまう危険な一瞬があるのです。

ピープロ作品には、どこか危険な香りがつきまといます。その危うさは異端の香りでもあります。コアなファンにはこれがたまらず、かつ、現在まで評価されている証左なのです。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.103 )
日時: 2007/12/29 15:00
名前: るる

お茶さん&「一服亭」、今年一年お世話になりました〜m(_ _)m
途中ヘタッてしまった私ですが来年は巻き返しのコアネタ探してきますのでまたよろしくです。

正月深夜映画ネタとか(笑)
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.104 )
日時: 2007/12/29 23:12
名前: 濃いお茶・オクさんPCより

るるさん、ありがとうございます。

眼のほう、とにかくくれぐれもおだいじになさってください。フォークや歌謡曲で育った?と自負している小生は、るるさんの音楽トピがいい刺激であります。いろいろな思いをめぐらすことができます。

どうぞご自愛のうえ、よいお年をお迎えください。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.105 )
日時: 2007/12/29 23:48
名前: 濃いお茶・オクさんPCより

平成19年が過ぎ行くにあたり、亭主から皆様にご挨拶を申し上げます。

本年、「一服亭」をご愛顧くださり、まことにありがとうございました。

多くのかたにお立ち寄りをいただき、いろいろな素敵なお話をうかがうことができました。皆様のご協力あっての「一服亭」であると、あらためて感謝を申し上げます。

来年もまた、ご支援とご愛顧、そして怠慢が基本の亭主あてのご指導とご鞭撻を、よろしくお願い申し上げます。

皆様、お体に十分ご留意になり、よいお年をお迎えくださいませ。


・・・てなこと書きつつ、いよいよ年の瀬。学校は冬休み、おおかたの仕事も納めとなり、掃除や買い物にご多忙のこととお察しします。

小生が中学生だった昭和53年頃までは、冬休みに入ると特撮映画、アニメの特番が頻繁に放送されていました。「冬休み子供映画劇場」とか銘打って朝に夕なに1時間半ほどの枠でやっていたものです。

当地(関西エリア)では、朝日放送と関西テレビがこの方面に強く、おおむね午前9時30分から11時までが朝日、午後4時から5時30分までが関テレと棲み分けがなされていました。

朝日のラインアップでは、「大怪獣ガメラ」から「対ジグラ」までのガメラシリーズ、「長靴をはいた猫」、「サンダーバード6号」がありました。
関テレは「怪獣大戦争」「地球最大の決戦」「ゴジラ電撃大作戦」や「キングコングの逆襲」「海底軍艦」に「大魔神」3部作などでした。

まだビデオが普及していない頃でしたので、画面にくいいるように観て、主人公のセリフを聞き逃すまいとして聴いていた、というのは誇張がすぎますが、なにせ映画作品がテレビ放送されることが珍しいと思えたので、かなり集中していた記憶があります。

こうした映画番組は、もはや無くなったの感があります。連ドラを数本まとめての再放送が幅を利かせるようになりました。子供が楽しめる放送が少なくなったようにすら感じます。連ドラがどう、ではなく、子供心に、怪獣への畏怖と憧憬、対する人間の叡智の現れと科学への期待、そして信頼と技術が織り交ざりながら人類の未来が発展することを学ぶ機会が徐々に減っているのではないかと思うのです。怪獣映画をはじめとした特撮映画は、子供の探究心や「科学する心」をはぐくむ格好の素材であったと考えるからです。

特撮映画のノーカット再放送がいつか再開することを、ひたすら願うしだいです。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.106 )
日時: 2008/01/10 00:14
名前: 濃いお茶

『再放送の個性』

 昭和53年の1月下旬だったと思います。当地の関西テレビ(フジ系)が月〜金曜日の午後4時30分から1時間枠で、「帰ってきたウルトラマン」の再放送を始めました。当時、小生は驚きとともに快哉の声をあげました。本来の系列とは異なる局で、しかも2本ずつの放送でしたから。

その後、同じ枠で「ウルトラセブン」、「ウルトラマンA」が続き、さらに「ミラーマン」に「ファイヤーマン」と「ジャンボーグA」が来てまたもや「ウルトラセブン」そして「仮面の忍者赤影」に「人造人間キカイダー」「キカイダー01」までもが放映されました。

こうなると他局も黙っていません。朝日放送(テレ朝系)が直後の5時30分から「ウルトラマン」を放送すれば、毎日放送(TBS系)は土曜日の午後5時に「ウルトラマンレオ」を流しました。56年は、平日は「セブン」で土曜に「レオ」が楽しめ、しかも毎日放送は土曜早朝に「サンダーバード」をも放映するという、それはそれは大盤振舞いの日々がありました。

関西では、一時期SF系番組の再放送が盛んで、それによりファンが拡がったとの説があります。実相寺昭雄監督の劇場版「ウルトラマン」が製作されたのは、関西でのウルトラ再放送が高視聴率をあげ、いわば第3次ウルトラブームが沸き起こったからと聞いたことがあります。実際にこの再放送のほとんどを観て過ごした小生にすれば、まさにそのとおりと思います。

再放送で浸透したのは、ウルトラだけではありません。「宇宙大作戦」が代表格といえましょう。もはや「スター・トレック」の呼び名が一般的かもしれませんが、多分小生の世代では「宇宙大作戦」の名のほうが格段に親しまれ、愛着を持たれていると確信します。

「宇宙大作戦」は、関西テレビで昭和50年ころの日曜の真昼間に放送されました。DVDセットの付録資料では、この放送が実は日本での最初の再放送で関西地域では最初の本放送だったようです。小生は、この時間枠で1、2回観た記憶があります。全話は放送しなかったと思います。その後、同年の深夜の時間帯に再放送されじわじわと好評を博し、やがて同局の深夜放送の定番の様相を呈するようになりました。最終回になったと思ったら、数ヶ月してまた始まったこともあり、昭和57年3月に朝日放送で深夜に放送されるまでの間、少なくとも3、4回は関テレで再放送が繰り返されたと思います。

この再放送は、関西で「宇宙大作戦」ファンクラブであるSTAR FLEET BASEを生んだといえます。ハヤカワSF文庫のあとがきでも紹介されていました。

小生の世代は、再放送でアニメやSFに慣れ親しんだ世代ということができます。そして、オタク文化の萌芽であった時代でもあったのです。
メンテ

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