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茶房「一服亭」へようこそ
日時: 2006/10/09 22:49
名前: 濃いお茶

球庵寺にお越しのみなさんに謹んでごあいさつ申し上げます。

不肖、濃いお茶こと小生は、このたび球庵寺さまの門前にて茶房「一服亭」を開かせていただきたく存じます。

この亭は、「語る」、「論じる」、「想いを馳せる」を主題とし、みなさんの思いをオタクもしくは非オタクの立場から自由に書き込んでいただきたく存じます。

ただし、守っていただきたいルールを勝手ながら小生の独断で次のように定めさせていただきます。

一つ、開祖であるS庵さんの定められた「心得」を絶対不可侵のものとして、遵守すること

一つ、めいめいの思いを自由に書き込む場であることから、勝敗、収支報告や台に関する問い合わせ(例・時短中のストーリー系リーチは確変確定ではないのですか?など)は対象外であること

一つ、めいめいの思いは様々であるがゆえ、記憶違いによる書き込みがあっても、決して批判せず良識ある対応をすること

一つ、アラシと個人攻撃があれば即座に閉店であること

以上であります。勝手すぎるかもしれませんが、みなさんが好きなように気持ちよく参加するためのルールとしてご了承いただきたく、よろしくお願いします。

では、みなさんの思い出を語る場として、営業開始させていただきます。
思い思いの味付けで、ひとときの一服をお楽しみください。

平成18年10月9日、題名と口上を少し手直しさせていただきました。
今後のご愛顧を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

                   亭主 濃いお茶 敬白     

メンテ

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今週のルパン1st♪(2) ( No.27 )
日時: 2006/11/23 16:45
名前: S庵  <gamella1998@yahoo.co.jp>

第8話「全員集合トランプ作戦」

8話にして初めてメインキャラが一同に会することとなる。
もう評価も定着した、ルパン三世1st中期の一編。

しかし、後年「ルパンファミリー」と呼ばれる程には、全員揃う回が1stシリーズには少ない。
でもって、平気で不二子ちゃんは仲間を裏切って殺しの手助けまでやってしまう。
この1stシリーズの不二子像が受けて、後々まで続くんだけれど、
増山不二子はここまで「悪魔」とちゃうぞっ(^-^;
脇役NO1はワシ的に男優「ねずみ男」女優「峰不二子」で決まりか?

劇中ナポレオンが使用した「ナポレオンカード」というアイテムが出現するが
宮崎演出はヨーロッパ系の伝奇をネタることが多い。(「ルパン」だから合ってる?)
カリオストロでも「ゴート札」の伝記をしゃべる際に「ナポレオン」が出てくるけれど
この回のナポレオンとクリソツである。(もう宮崎氏の中で固定キャラ化している?)

( ̄− ̄)ノ特にワシが特筆せんでも十分にオモロイ話。
んで、お茶さんに言わせたら、ヲタる部分が少ないんで物足らない回となるか?

( ̄− ̄)。。ワシ、GyaOの配信見てから、コメントしよんのやけれど
月曜更新やよって、どおしてもワンテンポ遅れる。
GyaOの配信前にDVD観てコメントを先に書くって手もあるんやが。。。
ヾ( ̄− ̄) そりゃ本末転倒。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.28 )
日時: 2006/11/25 23:51
名前: 濃いお茶

「ゲッターロボG」を本来語らねばならないのですが、今週(11月20日・月曜日)放送の「水戸黄門」のなかでぜひ言及したいことがあったので、すみませんが、それに触れさせていただきます。

ワンショット、つまり長回しの魅力であります。

今回の世直し旅の舞台は、広島は厳島神社のすぐそば。御献上の酒を決めるにあたり、老舗の酒蔵の頑固者で名高い老杜氏を中心に、ご老公の痛快な活躍が発揮される、といつものお約束の展開です。

このなかで、老杜氏(長門裕之)と光圀(里見浩太朗)とが酒蔵で酒のこと、それがつくれると見込んだ若い杜氏のことを語り合っています。それが、ほぼ3分?にわたり長回しで描かれます。舞台さながらで、名優の演技がまさしく名酒の芳醇な香りを漂わせてくれるかのように繰り広げられます。

しかも、その場面は終盤カメラの引きになり、蔵の戸口で2人のやりとりをじっと聴いている若杜氏と蔵の若女将との姿を合わせていきます。

この手法をみて、小生は「ウルトラセブン」最終回で、作戦室でのクラタとソガのやりとりがダンのビデオシーバー画面にはまっていく場面を思い出しました。おそらく、これを意識した画づくりではないかと思います。

しかもゲストは寺田農と堀内正美、おお、実相寺昭雄監督の作品の常連にしてやはりウルトラの名優さんではありませんか。

寺田農は、「ウルトラマン」でガマクジラを発見しておののく運転手や「ティガ」のゼルダガスを造った哀しい科学者として、堀内正美は「ガイア」の死神や「ネクサス」での怪しい管理官が見事にはまっていましたね。今秋の「メビウス」映画版では神戸市長役で、これは阪神・淡路大震災以降に神戸を拠点に活躍しておられることを踏まえての役柄でしょう。「少年ドラマシリーズ」の頃からの雰囲気は独特ですね。

さらには、日本一の斬られ役の福本清三も出演で、なんと豪華な、贅沢な回であったことか。チャンバラの真髄、そして映画のなかで主役を引き立たせる勘所を極めた、脇役にして映画界を代表する寡黙な演技(映画「ラスト・サムライ」でそれは十分楽しめる)は、もはや「名匠の技」であります。

監督は、たぶん「ウルトラ」を意識してるんでしょうね。そう勘繰りたくなってやまないお話でありました。【敬称略】


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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.29 )
日時: 2006/11/27 18:16
名前: るる

ゲッターネタ、さすがお茶さん感性ちかいっす!
冒険王に移ってからも最後の話はもろ石川節!
隼人が肉体を奪われる位なら舌を〜というくだり、竜馬より早く意思を打ち出す姿はまさに主人公。
またシャインスパークが最終回にて初めてお披露目されるという!最初にストーリーありきの王道!
(余談・・最終回に初登場し、ただ立ってるだけのダンガードAという
松本作品もありましたが)
結局隼人は「アーク」までの石川ゲッター作品シリーズ全て登場してますね。やはり思い入れがあったのでしょうか?
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.30 )
日時: 2006/11/30 14:57
名前: 濃いお茶

「追悼・実相寺昭雄監督」

 本日、平成18年11月30日の朝日新聞社会面に、
 『「ウルトラマン」演出 実相寺昭雄さん死去 69歳」』の見出しがありました。

 記事では、実相寺は「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」、「怪奇大作戦」など特撮番組に数多く参加。奇抜な構図や照明を駆使する独自のスタイルで、不可解で不条理なムードあふれる映像を作り上げたとあります。

 かつては、「アップの実相寺」と称されることが多かったとか。「マン」の『空の贈り物』でフジ隊員が落下するスカイドンのことを伝える場面や「セブン」の『狙われた街』でダン隊員がすれ違う人々が北川町の住人が起こした事件のことを口々に語る場面が代表格ですね。「怪奇」では『恐怖の電話』の無響室の場面。牧が様々なサイクルの音を最初の被害者の娘・玲子に聞かせ、玲子が苦悩するところでしょうか。

 光と影の対比も印象的でした。筆頭は、「マン」の『故郷は地球』の、夜の河原での場面。パリ本部のアラン隊員が怪獣ジャミラのことを説明するところ。ライトを背に、アラン隊員の上半身像の影だけがど真ん中になり、それが口を開きます。
「あらためて、パリ科学特捜隊本部からの指令を伝える。ジャミラの正体を明かすことなく、一匹の怪獣として葬り去れ。(中略)それが国際平和会議を成功に導く、ただ一つの途だ」

 初?監督の長編劇場版特撮映画『帝都物語』では、スクリーンを覆わんばかりの月と、そのたもとの館の窓で影絵として会話を交わす2人の動きが、大と小の比較の点でも見事な画になっていました。

 「マン」と「セブン」における実相寺作品では、怪獣(宇宙人)は主人公の必殺技で退治されるとの場面がほとんどありません。怪獣だって一つの自然であり、生きている理由がある。それを主人公の光線やら道具やらで一撃のもと命を奪うのは、強大な権力の横暴でしかない、という主張だったのかもしれません。著書『星の林に、月の船』で作品への思いが述べられていたように思います。小生がそう感じるのは、「怪奇大作戦」での『死神の子守唄』のクライマックス。草野大悟演じる吉野貞夫が、牧の静かなる説得にも応じず、警官隊にもみくちゃにされて逮捕されるところです。一人の丸腰の人間に警察が盾や警棒で襲い掛かるように演出され、ここに、脚本・佐々木守、監督・実相寺昭雄の一つの主張が凝縮したのだと思います。

 一般の視線とは異なる構図や、光と影の演出、そして「怪獣は主人公の必殺技で倒す」のお約束を否定する結末をいずれも成功させた実相寺が描きたかったのは、「普通とは異なり、混沌でもない、意外性と調和とが同居し静かに成立する世界」すなわち、曼荼羅に通じる世界だったのだと思います。

 実相寺昭雄監督が、安らかな眠りにつかれますことを、心からお祈り申し上げます。【敬称一部略】
メンテ
追悼・実相寺昭雄監督 ( No.31 )
日時: 2006/12/01 13:29
名前: S庵  <gamella1998@yahoo.co.jp>

駄板にレスしようと思うたけれど、長くなりそうなんで止めた。(^^ゞ

調べたら実相寺昭雄氏が監督を務めたのは
ウルトラマンでは「真珠貝防衛指令」「地上破壊工作」「故郷は地球」「空の贈り物」「怪獣墓場」の5本である。
(脚本は全て佐々木守)多分、ワシはここで氏の作品と初遭遇している。

以降、ウルトラセブン〜怪奇大作戦へと続くのであるが、子供の目には氏の演出は異端だった。
(怪奇大作戦はそうとも言えない。あれはシリーズそのものが異端だから^^;)
当時のワシは、毎週、銀色の巨人がどうやって怪獣を退治するのかだけが関心事だったが、
お茶さんの解説にもあるように、実相寺監督の演出は「ウルトラマンの活躍」をカメラの中心に据えるのではなく
実在する人物・物質・対象を「そうでない」見方から表現していくスタイルだった。
まるで四角いブラウン管をマンガのコマのように、あらゆる角度から切り取っていった。

それは映像を熟知していない子供達にも 視覚的に「変わった表現方法」であることが意識された。
映画の世界では、感覚的に鋭敏と称されるアメリカンニューシネマというムーブメントが吹き荒れようとしていた頃だった。
そして、ウルトラセブンにおいて(怪獣さえ出てこない回がある)氏の表現方法は、さらに昇華されていく事になる。

本筋は怪獣プロレスであり、超人の活躍である。子供であったワシもそれが「ウルトラマン」であった。
確かにウルトラマンも出てくるし、活躍もするけれど、なにか違った画が刷り込まれていく。
それがワシの実相寺演出の記憶である。

メトロン星人とモロボシ・ダンが座っている光景は氏の代名詞となりつつあるが
その時の衝撃はもう風化し始めている。
夕焼けの工場街で戦ったセブンとメトロンという宇宙人が同じ夕焼け色に染まっていたのも、
タイムスリップグリコのフィギュアを見るまでワシも忘れてしまっていた。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.32 )
日時: 2006/12/06 02:23
名前: オタク手品師

 もうほとんど消えてしまいましたがメトロンとダンのちゃぶ台のやりとりがパチンコ台で復活するとはそうゆうマニヤな人が京楽にもいるのでしょうね。

 「第四惑星の恐怖」とか「円盤が来た」なんかは子供の時は意味がわからんかったけど、その後何度かの再放送を見るたびに面白くなってきた。
 この時代の作品は子供向きのなかでいろんな社会的なメッセージを織り込んでいるので今でも見て楽しめるのですね。

 エヴァの庵野さんも有名になるまえに大阪のゼネプロというところで実相寺風の「帰ってきたウルトラマン」を作ってました。BGMはそのまま、主題歌はNG版のほう(郷秀樹が歌うやつ)で今となっては知ってる人も少ないでしょう。
 私はMATのテーマの物悲しい方を(ブラックキングとナックルにウルトラマンが殺される時に流れていた曲)使っていたのでなんとなく彼にそういう感性を感じました。
メンテ
( ̄− ̄)ノ 今週のルパン1st♪ ( No.33 )
日時: 2006/12/09 22:10
名前: S庵  <gamella1998@yahoo.co.jp>

第9話「殺し屋はブルースを歌う」
殺し屋・組織・男・女、、、、もおバリバリのハードボイルド!(たぶん(^^ゞ)
かつての不二子の相棒・殺し屋プーン登場! 大隈正秋演出。
霧笛から始まり、BGM、ストーリーともう現在では設定できない時代の空気♪

途中、小康状態の時のBGMがなんと五右エ門の吹く横笛っ!!!
そして、まごうことなき今回の主役は 「女」 峰不二子。
男の背中が本当に悲しくみえるお話なのである。

低視聴率を理由に製作陣の入れ替えが行われたのがこの回あたりと思われる。 
オープニングの(チャーリーコーセィのオプニングも最後?)クレジットが「演出 大隈正秋」なのに
ラス歌のクレジットが「Aプロ」になってる。
(もっとも、本編とエンディングの組み合わせもどこまで正しいかわかんない。)

で、「入れ替え」と簡単に言ってもできないのがアニメ製作。
ほとんど動画などは進行途中で引き継がれたものと思われる。
途中の「パンチング内臓ワルサー」ネタなんかは大隅演出か?と思われるところもあり。(原作ネタにはあり)
後、屋根の上から車に「飛び落ちてくる」次元のショットとかも・・。

小悪魔「不二子」の 愛情の表現に(現ルパンではこういう演出には絶対ならない。)
胸がしめつけられる一品なり。

第10話「ニセ札つくりを狙え!」
映画「カリオストロの城」の元ネタ満載の本回っ♪ 当然演出はAプロ。
場面・設定・小道具・シチュエーション、クラリス以外の全ての元ネタがここで見れる。
ヲタネタやが脚本はイワノフの憎愛をもっと掘り下げた作品だったらしく
その名残がイワノフとウクライナの銀狐の短い会話に垣間見える。

そう考えると↑「カリオストロの城」は1stの生みの親の大隈正秋色も取り込んでいることになり
まさに集大成たる映画になっている。(偶然やけれど)

でもって「紅の豚」の元ネタまで初出してる♪宮崎アニメファンは必須科目たる今作なりっ♪
メンテ
( ̄− ̄)ノ 今週のルパン1st♪ ( No.34 )
日時: 2006/12/09 22:11
名前: S庵  <gamella1998@yahoo.co.jp>

第11話「7番目の橋が落ちるとき」
「痛快」とはこのことを言う♪ 言わずもがなの娯楽傑作♪
無駄なシーンが一切無い脚本と演出。アニメの道を志す人は教材としても一見の価値あり♪
ラストの爽快感はカリオストロの城を彷彿させる。

それもそのはず 第10話に引き続き「カリ城」の元ネタが満載されている。
囚われの女性リーサとルパンの絡みはまんまクラリス。
ラストのリーサと銭形が見送る場面と次元のセリフはそのまま「カリ城」で使われている。
(犯人が座っている空中稼動椅子は、未来少年コナンで三角塔の司令室でレプカが座っていた椅子に流用されている。)

第12話「誰が最後に笑ったか」
ラス歌に「演出Aプロ」(宮崎&高畑)とクレジットされているが、多分、大隈演出の引継ぎとなった一編。
脚本やコンテは大隈演出だと思われる。ところどころにAプロ的演出が織り込まれている。
お話もツギハギ的になっていて、ハードボイルドかスラップスティックかどっちつかずな作風となってしまっている。

今回より「アフロルパン」と言う曲が多用され始めるが当然Aプロ的選曲。
この曲にのり、ますますイキイキとした1stルパンが痛快颯爽と暴れ始めるのが次回以降となる。
メンテ
「追悼・石川 賢」 ( No.35 )
日時: 2006/12/11 01:01
名前: 濃いお茶

「ゲッターロボG 人間と鬼 鏡の向こうの敵」

 大変遅くなりましたが、石川賢追悼企画の「ゲッターロボG」編であります。

 原作では、恐竜帝国との戦いが終結を迎える直前に、新たなる敵の百鬼帝国が出現します。ゲッターロボがメカザウルス軍団とともに爆発した後、早乙女研究所への攻撃の詰めのため自ら先頭に立った恐竜帝国の帝王ゴールは、結局は百鬼帝国の手で葬られます。その最期の場面が、より非情かつ冷酷な存在としての百鬼帝国を際立たせます。ちょうど、「仮面ライダー」でゲルショッカーの戦闘員とガニコウモルとが、初めてその先兵として姿を見せたときに匹敵する印象を与えています。

 百鬼帝国を通して、人間のずる賢さや不遜ぶりを描かれています。前者を象徴するのは、魔王鬼がビドラー元帥に「仕上げ」を施され傀儡と化する場面。「踊れ!踊れ、魔王鬼!(中略)新しい思想を植えつけてやる。鬼の思想をな!人間社会破壊学を植えつけてやるわ!」のビドラーのセリフが、人間の存在を否定する鬼の主張を端的に表しています。
 後者では、最終話の終盤間近で要塞島に集めた人間の奴隷に対しブライ大帝が、百鬼兵士に奴隷を射殺させたうえで笑みを含めながら「いま、20人ほど死んだ。(後略)」と人間側に無条件降伏を迫る場面が秀逸です。

 「ゲッターロボ」は、おそらく同時期の「マジンガー」シリーズと双璧をなす正義のロボット物として位置づけられた企画でしょう。しかし、主力として筆を執った石川賢は、そこに自分の主張を神隼人という青年を通じて巧みに織り込みました。

 権力への抵抗、冷徹な主張、自己の信念を貫く孤高の姿など、アンチヒーローの要素を神隼人に注ぎ込み、「アニメとは異なるが面白い」作品として確立させたのです。「G」では、百鬼帝国の非情さと区別する意味で、彼には孤高の戦士の面が出ていたようです。巨獣鬼のお話で「夜風が身にしみるぜ」とリョウに連絡する場面は、窮地でも格好いい男はかくあるべしですね。記憶をなくしたリョウと知らずに彼と対峙する際の、拳銃を抜きながら「どこの誰だか知らねえが消えな」もしびれます。

 るるさんがご指摘の、最終話でウザーラの体内で隼人が自決しようとする場面は、自らの肉体を使った最後の交渉、賭けです。「お前ら、舌のない人間の身体が使えるか〜!」は、まさに鬼気迫る台詞です。隼人の大一番といえましょう。

 「G」は、善悪両方とも魅力ある設定だと思います。ゲッターチームは青年らしさが描かれており、対する百鬼帝国では、鬼ながら人間くさい部分がみられるためある種の共感が湧きます(長男の十方鬼が斃され激怒するブライ大帝、ウザーラ【首】に末弟を消されたため反攻に転ずる”三餓鬼”の一本鬼、二本鬼の場面)。

 本作は、永井豪と石川賢の力が「合体」して生まれた『合体ロボ』の先駆にして少年誌には暴力的要素が多く異質、しかし読者の心を何度も揺さぶらずにはいられない、昭和の傑作であるのです。【敬称略】
メンテ
( ̄− ̄)ノ 今週のルパン1st♪ ( No.36 )
日時: 2006/12/17 23:07
名前: S庵

( ̄− ̄)ノ〜♪ 今週のルパン1st♪(完全にレビューとしては遅れ)

第13話「タイムマシンに気をつけろ」
まぎれもなく傑作! 愉快痛快とはこのことを言う♪
稀代の敵役摩毛狂介登場。後に映画版のマモーの元ネタになった人。

正真正銘、全シリーズを通してルパンをもっとも窮地に追い込んだ男。
放送時までワシはタイムマシンネタって「タイムトンネル」と「ドラえもん」しか
知らなかったが、こんなんもあるんかと初めて気づかされた作品。

不二子ちゃんがメチャ可愛い回。でもってルパンが赤いセリカLB(だよね^^;<車に詳しくない)
に乗ってるのも珍しい。内部まで書き込んであって、まんま宮崎アニメ趣味。
作中の教会の神父さんが今の宮崎駿監督にクリソツなんが笑える。

多分、1stのAプロ演出で五指に入るデキ。
次回予告が「猫目石を探せ」とナレーションされるが本放送時のタイトルは「エメラルドの秘密」(ヲタネタ)

第14話「エメラルドの秘密」
あまりにも有名な二階堂有希子(初代不二子)と増山江威子(二代目不二子)共演の今作♪
お話は豪華客船内でのお宝奪取もの。もう、大隈演出のカケラもない活劇路線。
怪盗ルパンの本領発揮。 どんどんと痛快路線をひた走っていく。

甘い二階堂声とおさえてもドスの聞いた増山声は並べて聞く価値あり。
なんで↑サブタイトルが変わったかというと 本編を見てもらえれば一発で分かる。
メンテ
( ̄− ̄)ノ 今週のルパン1st♪ ( No.37 )
日時: 2006/12/24 19:39
名前: S庵

( ̄− ̄)ノ〜♪今週のルパン1st♪

第15話「ルパンを捕まえてヨーロッパへ行こう」
銭形警部大活躍の今回。納谷悟郎さんの名演「よーろっつばっ」「ないかくそうりだいじん」が聞ける。
次元と並んで走るルパンやはしゃぎまくる銭形など、宮崎アニメのドタバタの原形が満載の今回。
レギュラー総出演は実は珍しいこと。準レギュラーの警視総監も味がある。
空港で銭形を見送る人たちの中にAプロご一行がいるのはヲタネタ。

もともと銭形はスゴ腕の刑事。「脱獄のチャンスは一度」あたりを見てもらえばよくわかる。
1stシリーズの後半のイメージが定着してしまい、その後のシリーズではお笑い系の役どころに
落ち着いているのはチト寂しい気がする。

第16話「宝石横取り作戦」
オープニングのナレーションが銭形警部。(たぶん今回だけか?)
オープニングテーマも変わり、痛快路線は順風満帆である。
ルパンが人を殺すこともなければ、不二子の「裏切り」も可愛いレベル。
大隈演出に比べたら、その辺に物足りなさは感じるものの、以降のシリーズの基本路線となる。

ついに車がフィアット(だと思うが^^;)になる。後年、スピルバーグが絶賛したカリ城カーチェイスの
元ネタもちょっとばかり見てとれる。
パチネタやけれど今回の宝石をバキュームホースで吸い取る場面が、
カリ城で回想シーンの掃除機になり、パチルパンの宝石泥棒のリーチになっている。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.38 )
日時: 2006/12/24 23:17
名前: 濃いお茶

今夜7時のニュースで、横浜のマリンタワーと氷川丸の営業が明日で終了と報じられていました。またも、昭和の作品の舞台が姿を消すことになります。

マリンタワーは、東宝映画『三大怪獣 地球最大の決戦』でゴジラが上陸する場面の遠景にあります。

夜の横浜を蹂躙するゴジラ、近くのホテルで金星人を匿っているヒロインがただならぬ雰囲気に気づき外の様子をうかがう、なお暴れるゴジラだが上空の異様な高音の方向を見上げる、雲間に現れる翼竜ラドンの影。マリンタワーは、これら一連の描写の目撃者でありました。同時に、上陸地点を特定する目印でもあり、観客を映画の世界に引き込む役割を果たしています。

氷川丸は、その内部が『スーパーロボット レッドバロン』の最終3部作で、宇宙鉄面党火星基地として使用されていました。照明を落としたエスカレーターの場所が、紅健が父を求めて基地内を移動する場面になっており、その薄暗さが「異端の地」ぶりを表していました。この3部作は、SSIの全員がいきなり海辺のテーブルに移動させられたり、火星が大爆発したり、ギラスQの描写部分はネガとポジが反転したり、振袖姿の松原真理(牧れい)がお茶をたてたり(おいおい)と、昭和特撮、それも円谷プロから独立したデン・フィルム・エフェクトの心意気と匠の技とが凝縮しています。最終場面を観たあとは、ファンならずともため息が出るでしょう。
 もうひとつ言うなら、『ワイルド7』原作の第4話「コンクリート・ゲリラ」で重要な役どころを演じていました。氷川丸が、どういう位置づけだったかは、ぜひ原作をお読みください。実現性を云々は野暮としても、その発想はハリウッド映画並みと感じてしまいます。今なら本当に映画化されたかもしれません。

その他、ドラマ「俺たちの勲章」のオープニングでも両者は横浜の象徴として静かに佇んでいました。

昭和を、オタクを語るうえで欠かせない建造物は、たとえ姿はなくなっても、われわれの心にはいつまでも残ります。
長い間、おつかれさまでした。そして、ありがとうございました。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.39 )
日時: 2006/12/29 23:34
名前: 濃いお茶

平成18年が暮れるにあたり、ごあいさつを申し上げます。

本トピの開設を承諾くださったS庵さん、そしてお立ち寄りくださった数々のみなさん、本当にありがとうございました。

小生の勝手気ままなヲタ論を幾度も参照してくださったみなさん、あらためてお礼を申し上げます。

今年は、ヲタにとっては大きな損失があった年でした。

佐々木守が逝き、しばらくして実相寺昭雄もこの世を去りました。これで、昭和の特撮界もしくはテレビ界の鬼才が2人欠けたことになります。正義とは何か、地球人(日本人)は正義の側なのか、もっと面白く映せる角度はないか。両者は、常に自らに問い、たとえ異端であっても自分なりの答えを出していました。今週、25日の朝日新聞夕刊では、実相寺が手がけたテレビ作品として、
『ウルトラマン』の「怪獣墓場」
『ウルトラセブン』の「遊星より愛をこめて」
『怪奇大作戦』の「京都買います」
が引き合いに出されています。記者もヲタのようです。『セブン』でこの作品ですから。

丹波哲郎があの世に旅立たれたことは、「土曜夜9時の帽子とコートの男」が二度と現れない現実を意味します。『キイハンター』のオープニングに代表される、黒の帽子とスーツを決め、胸を張って遠くを見つめる男は、独自の世界を自らの周りに持っていました。射すくめるような視線と、張りと威厳のある声は、厳しい任務を司る責任者にうってつけのものでした。

曽我部和恭がなくなりました。若々しい声で技の名前を叫びながら敵をばったばったと倒していく『破裏拳ポリマー』は、当時全盛のブルース・リーを代表とするカンフーアクションと、日活無国籍アクションの要素を取り入れた「早すぎた傑作」でした。東所長の青野武、鬼瓦長官の雨森雅司との声の演技は、目をつむって聴くほどに、芸術の域の感が募ります。

もはやホワイトベースの指揮官はおらず、自らの名と同様に天衣無縫の活躍ぶりをみせる巨大ロボットの操縦者も鬼籍に入りました。鈴置洋孝の幅広い声の演技は、次第に円熟し洋画の吹き替えでも重みを感じさせるものでした。

今年を振り返ると、どうしてもこうした人たちのことに触れてしまいます。回顧主義といわれるかもしれません。しかし、彼等の足跡をみたとき、ヲタのみならず、われわれが心をときめかせた昭和の時代を証言する人物が、だんだん少なくなってきているとの現実に直面します。
彼等が与えてくれたものをうけとめ、その大いなる功績に心から拍手を贈りつつ、永遠の眠りの安らかならんことを祈りたい。

年末にこういう話は不釣合いかもしれませんが、小生なりの追想録とさせていただきました。大変失礼しました。

では、来年もよろしくお願いします。【敬称略】 
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.40 )
日時: 2007/01/08 23:25
名前: 濃いお茶

みなさん、新年あけましておめでとうございます。
本年も一服亭を、どうぞよろしくお願いいたします。

年の初めですので、正月にちなんだネタを。

最近では、テレビは年末年始は特番揃いですが、小生が小学生から中学生にかけての昭和40年代後半から50年代初期にかけては、現在とは様子が違っていたように思います。

顕著な例が、『仮面ライダー』の「怪人スノーマン対ダブルライダーキック」の放映が昭和47年の元日であったことです。当時は、大抵の帯ドラは年末年始でも通常放送していました。第2次特撮ブームが沸騰しかけていた頃になります。元日に仮面ライダー2号のもとにヨーロッパから1号が駆けつけ、しかも素顔での競演はもちろん桜島の地で大活躍するとあっては、男の子たちは、午後7時半の放映開始を心待ちにし、ダブルライダーの活躍にやんやの声援を送ったことでしょう。

さらにいえば、『スペクトルマン』の元々の第1話は『宇宙猿人ゴリ』の番組名で昭和46年の1月2日放映でした。少しはずれますが、『帰ってきたウルトラマン』の番組としての転換点であった「ウルトラの星 光る時」は昭和46年12月24日の放映で、劇中でも丘隊員が郷隊員に「今日はクリスマス・イヴよ。忘れないでね」と声をかけています。架空の物語のなかで実際の日時を思わせる演出を入れることへの賛否はあるかもしれませんが、小生は、こうした一言は、登場人物を身近に感じられるアクセントとして効果があるのではと思います。
ほかにクリスマスでは、異色ながら『アイアンキング』の次回予告で、弦太郎と五郎がカメラに向かってにっこりし、クリスマスケーキを互いに持って早回しで画面奥に走っていくのがありました。「かっこいい」と「おもろい」とが同居したスタッフのお遊びの面目躍如と申せましょう。

正面切ってお正月を劇中にとりいれ、誘導部にした作品といえばこれ、『仮面の忍者 赤影』の第4部 黄金の仮面編の第1回目「鎧忍獣 グロン」です。

物語の冒頭、おとその用意がされた祭壇が写り、そこに赤影、白影、青影が姿をみせて声をそろえて、
「みなさん、あけましておめでとうございます」

おとそをいただきあい、今年の抱負を語るなど、番組を忘れてるんじゃないかとさえ思える展開になります。しかし、赤影が飛騨の里への思いを述べると、久しぶりに帰ってみようとなります。画面は赤影のアップになり、遠く故郷を思う表情で「飛騨か・・・」と呟く。これが全体の導入部になり、飛騨の影一族が甲信越の魔風忍群に攻め込まれ全滅を迎えてしまうまでが一気に描かれます。

同じ季節、同じ時期に活躍するヒーローがいる。
われわれと彼等は、同じ風を感じている。同じ陽光を浴びている。
彼等の視線の先、すなわち守るべき人々のなかに、われわれがいたのかもしれない。
メンテ
( ̄− ̄)ノ 今週のルパン1st♪ ( No.41 )
日時: 2007/01/08 23:25
名前: S庵

( ̄□ ̄;)!!年末年始に酒に溺れとって二週分見逃しーっ!

第17話『罠にかかったルパン』 落ちの効いた一品。ラストの不二子ちゃんは可愛い。(?)
第18話『美人コンテストをマークせよ』( ̄− ̄)ノ これイマイチ。な〜んかね。。
第19話『どっちが勝つか三代目!』 痛快爽快お笑い巨編♪ Aプロ演出で五指の内♪
第20話『ニセルパンを捕まえろ!』ちょいと異色系?まあまあのデキ?
(記憶の中からのレビューです。↑)

(; ̄− ̄)気を取り直しての今週のルパン1st♪
第21話「ジャジュ馬娘を助け出せ」
ワシのAプロ演出の一番のお気に入り♪ルパンの人情編♪
思うんやが魅力的な女性キャラがからむとグっと面白くなるルパン三世。
今回の牧田リエは単発のキャラとしてはキャラが立っている。Aプロ演出とちゃうけれど「さらば愛しき魔女」の
リンダと「殺し屋はブルースを歌う」の不二子は魅力的やった。
機関車のシチュエーションは宮崎駿の真骨頂♪パンダコパンダ「雨降りサーカス」の元ネタである。

第22話「先手必勝コンピューター作戦」
これも痛快な一品♪ 基本「タイムマシンに気をつけろ」と同じ設定。
絶対堅固な敵を設定すると俄然際立つ落としのテクニック♪
コンピュータールームでの銭形警部とのからみが面白い♪

( ̄− ̄)ノ次週、最終話「黄金の大勝負」
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.42 )
日時: 2007/01/12 00:31
名前: オタク手品師

 皆さん お久し振りです。今日はアニメや特撮のBGMについての思い入れの駄文です。
 
 私がこの世界にはまったのはやはり初期のゴジラの作曲家伊福部昭の影響からです。ゴジラからメカゴジラの逆襲まで数作飛びはあるものの印象的な曲で楽しませてくれ、平成のシリーズになってもいつの間にか復活なさってました。(ファンは聴きたいのですね。)
 その後レコード店(懐かしい響き)で東宝特撮音楽全集というものを発見して以来これと思ったものはずっと集めてまいりました。
 ビデオが一般的になる前は、カセットテープで残すしかなく必然的に音のほうに興味がわくわけですね。
 そのころはBGM集などは少なく初期のルパンや
タイムボカンシリーズなどは十数年の時を得てようやく発売となりました。
 ルパンや怪奇大作戦などはマスターが見つからずSE(効果音が合成済み)付のものですが出てくるだけで嬉しいものです。ただ見つけた時に買わないとすぐに絶版になるので入手できなくなりますが。
 
 おそらく皆様方もテレビ番組のなかでガンダムやウルトラマンなどの曲がさりげなく流れているのを聞いたことがあると思います。いまや音楽付けている人も同族が多いようですね。

 20年ぐらい集めたものをつなぎ合わせて編集する作業も今はパソコンソフトがあるので楽になりましたが、時間をかけても楽しいものです。
 一部紹介しますとキカイダーのイチロ一のペットジローのギター、サブローの口笛の3連、ウルトラシリーズの出撃テーマ(マンからタロウ)、宇宙刑事のレーザーブレード3連なんかを作っていると時間たつのも忘れてしまいます。
 本来添え物の扱いのBGMですがその作品ごとに
思い出されるものがあるのは名作になると思います。映画でも必ずこの曲というものが有りますね。アニメならヤマトの宇宙のお葬式でしょうか。

 最後に変わった物のご紹介です
・仕事人効果音楽集
 音楽は少しで剣で切る音やかんざしで刺す音、 関節折りの音などが入った逸品です。仕事人シリーズのパチを打つとき聴きながら打つと幸運に恵まれます。(個人的なオカルト)
・東宝特撮映画効果音全集
 これはゴジラの鳴き声、足音から登場怪獣全部に使われた効果音。その後ウルトラシリーズでなんども使われています。(例 マタンゴの笑い声バルタン星人に)。飛行機、戦車は旧日本軍や自衛隊からの録音(今は不可能)ですがこれは危険な2枚組です。通して聞くと翌日高熱を出して寝込みます。
 私は2回聞いて2度発熱して以来一部しか聞きません。一緒に聞いた人も体調不良に(なんせエビラの体のきしみ音とか、大ダコのぬめり音とか生理的に不快音があるので)。
 次の日学校、会社を休みたい人におすすめかも。
 
 
 
メンテ
toオタク手品師どん ( No.43 )
日時: 2007/01/14 12:40
名前: S庵  <gamella1998@yahoo.co.jp>

( ̄− ̄)ノ〜♪ ヲタク手品師はん、おひさっ♪

実は音楽に関してお願いしたいことがあるので ワシにメールしてくれへんやろか?
連絡、待っています。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.44 )
日時: 2007/02/08 23:52
名前: オタク手品師

 東映ヒーロー悪役列伝の本を買いました。悪役の役者の熱演があってこそヒーローがより輝きます。

 で読んでいくと曽我町子さんが2006年5月7日亡くなっているのは知らなかった。マジレンジャーのマジエルで元気な姿が見られたのに。

 この方の代表作はへドリアン女王でしょうか。不気味なキャラなのに笑いがあるのはオバQの声以来の暖かみがでる人柄のせいでしょう。
 私はレインボーマンのゴッドイグアナも大好きです。塩沢ときのイグアナの母の設定も濃いですが演技もオペラ風にノリノリで後の魔女の女王路線の端緒になっています。(ちなみにイグアナの息子役は大月ウルフさんです。すごい血筋です。3人揃えばレインボーマン負けたはず。)

 昭和の時代の名優さんも次々と亡くなられて作品を見返してもつらい思いがこみ上げてきます。
 そんな中で山本梓さんの10年経ってもフラビージョの復活役あれば狙ってますには嬉しい思い。
 今年OVAで復活3月発売です。

 真田広之さんのように特撮時代はふれられたくないような人もいますが、またどこかで会えますように。
 天本英世、潮健児、安藤三男さんも忘れがたいのでまたご紹介しますね。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.45 )
日時: 2007/02/11 14:05
名前: るる

先週水曜負けして・・Zガンダム3部作(一昨年前に映画&新訳された)やけになって借りて全部見終えました(笑)

まさかカミーユが最後あんな・・は書きません(笑)が、
そのほかの感想として悪役?の活躍がすごいんすよ〜。
上のオタク手品師さんのちょっと受け売りっぽいですが(手品師さんm(_ _)m)悪役がいい味・・
正確に言うとサブキャラ(ほぼ女性)のほうが個性が強くて。
基本、主人公も男なのに設定として
「女みたいな名前=カミーユ ビダン」というのが
彼の内面を想像させる足がかりだったり
そのコンプレックスが後々のエピソードで再三使われたり、
かなり女性的?な内面を描かれる主人公なんす。
で、敵キャラの男よりも登場する女性キャラがかなり主人公に影響を与えるファクターとなり
単純に味方になったり敵になったり恋したり〜
当時はうっとしかった恋愛感情の表現(ロボットアニメでは画期的か?)が今歳とってみたら意外と面白い。
放映当時はあまりに初代ガンダムとの世界観の違いからアムロが出た回と最終回前後を見た程度でしたが
こんなに深い(どろどろした)人間関係だったっけ?と・・新たな発見でした。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.46 )
日時: 2007/02/24 16:15
名前: 濃いお茶

「帰ってきた『ウルトラマン』たちが伝えること」

現在放送中の「ウルトラマンメビウス」は、最終回に向けいよいよ佳境に入ってきたようです。

謎の皇帝に仕えるヤプールやメフィラス星人らの四天王が地球に壮絶な攻撃を仕掛けてきます。対するメビウスは単身果敢に立ち向かいます。この基本線の随所に、過去のウルトラマンが絡んでくるようです。

先週は、ヤプールと戦うメビウスに北斗星司がメッセージを送り、月面で超獣ルナチクスに襲われたガイズを助けるべく、ウルトラリングを交差します。登場したエースはルナチクスを撃破し、そして・・・

本放送の最終回で子供たちに向けて送った言葉を、今度はメビウスに伝えます。「優しさを忘れないでくれ。(中略)たとえその気持ちが、何百回裏切られようとも」

この3週ほど前には、ウルトラマン80が登場しました。怪獣を退治(正確ではないけど)した80に、かつての教え子は「仰げば尊し」の歌を合唱します。80は、教師の姿で一時期にせよ人間と接した当時の気持ちが教え子に受け継がれていることを確信し、矢的猛の姿に戻って彼等の歓喜の輪に迎え入れられます。

ここ2ヶ月ほどの「メビウス」を観て、単なる懐古路線ではなく、子供へのメッセージ性が強くなったと感じます。「優しさと強さと信じる気持ちを大切にしてほしい」ということでありましょう。

物語のなかから染み出してくる、ウルトラマンからの願いは、古いようで新しい。いじめや無気力は、決して正しいことではない。それに立ち向かい、克服する力が必要なのであり、ウルトラマンやチームが力をあわせていく姿は、自分が本当に強くなるための手本となる。今、悩んだり迷ったりしている子供(に限らないかも)への一助となればとの思いが制作側にあるようです。

親としても、昔のウルトラマンが出、しかも人間体となれば観ずにはいられないでしょう。星司と夕子が35年ぶりに再会した場面は、感涙してしまいました。
「温故知新」とはこのことのようです。光の国の超人たちは、いつも我々を見守り、支えてくれているのです。昔も今も、そしてこれからも。
メンテ

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