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茶房「一服亭」へようこそ
日時: 2006/10/09 22:49
名前: 濃いお茶

球庵寺にお越しのみなさんに謹んでごあいさつ申し上げます。

不肖、濃いお茶こと小生は、このたび球庵寺さまの門前にて茶房「一服亭」を開かせていただきたく存じます。

この亭は、「語る」、「論じる」、「想いを馳せる」を主題とし、みなさんの思いをオタクもしくは非オタクの立場から自由に書き込んでいただきたく存じます。

ただし、守っていただきたいルールを勝手ながら小生の独断で次のように定めさせていただきます。

一つ、開祖であるS庵さんの定められた「心得」を絶対不可侵のものとして、遵守すること

一つ、めいめいの思いを自由に書き込む場であることから、勝敗、収支報告や台に関する問い合わせ(例・時短中のストーリー系リーチは確変確定ではないのですか?など)は対象外であること

一つ、めいめいの思いは様々であるがゆえ、記憶違いによる書き込みがあっても、決して批判せず良識ある対応をすること

一つ、アラシと個人攻撃があれば即座に閉店であること

以上であります。勝手すぎるかもしれませんが、みなさんが好きなように気持ちよく参加するためのルールとしてご了承いただきたく、よろしくお願いします。

では、みなさんの思い出を語る場として、営業開始させていただきます。
思い思いの味付けで、ひとときの一服をお楽しみください。

平成18年10月9日、題名と口上を少し手直しさせていただきました。
今後のご愛顧を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

                   亭主 濃いお茶 敬白     

メンテ

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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.47 )
日時: 2007/03/17 16:31
名前: 濃いお茶

「『2』へのこだわり」 その序

 主人公を支えるナンバー2がいる。
 主人公に敵役として挑む相手がいる。
 決して敵役ではないけれど、相対する立場をとる者がいる。
 それぞれに、作品中はもちろん後々まで語り継がれる名手がいます。

 たとえば、「ルパン三世」での次元大介、
「秘密戦隊ゴレンジャー」での新命明、
「ずっとあなたが好きだった」での冬彦さん、
 ちょっと古いところでは
「素浪人 月影兵庫」での焼津の半次など。

 いわば「魅力あるナンバー2」と呼ぶべき立場の役について論じてみたいと思います。
 用意しているお題は、とりあえず5つ。なお、上述のキャラではありません。お題について、「なんじゃ、こりゃああああああ!」となるかもしれませんが、そこはそれ、小生の勝手な思い入れの結果とご容赦ください。

 
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.48 )
日時: 2007/03/20 18:02
名前: S庵

なんばー2言うと・・・( ̄− ̄) やっぱハカイダーやろなぁ。。。。。
存在感あったもん。。。。。。ガッタイダーやら四人衆で数も増えちゃったし。。

あとジャイアントロボのGR-2 。  あいつはかっこよかった♪
ガンバの大冒険のイカサマも忘れられない。。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.49 )
日時: 2007/03/25 14:53
名前: 濃いお茶

「『2』へのこだわり」 その1

 「『2』はジョーの番号」

 「科学忍者隊ガッチャマン」は、当時としては珍しく足掛け2年に及ぶ大作でした。主人公側が5人の少年少女のチームであり、個々の特色ぶりはそれ以後の作品のいわば手本になっています。

 そんななか、異彩を放っていたのがG2号、コンドルのジョー。リーダーの健が南部博士の命令に忠実に行動や指示する優等生なら、ジョーははねっ返りの不良少年であります。ギャラクターの戦力に対し「バードミサイルをお見舞いしてやる」とすぐに攻撃にはしります。それを止める健には、「またお説教かよ」などと反発するものの、健の言うことを理解し隊の一員としての責務はまっとうしています。

 ジョーは物語後半の、いや、もしかしたら第1作目をアニメ作品の名作として位置づけたことの最大の立役者かもしれません。ジョーの設定がなかったら、または少しでも変えられていたならば、本作はこれほどまでの評価は得られなかったと思います。

 第20話でジョーは頭部に傷を負います。お話のなかで患部は癒えたような印象を受けますが、これが終盤の彼の悲劇の伏線になります。さらに、南部博士を狙う女性ギャラクターとの出会いと、非情な別れ。物語の将来を見据えたうえでの脚本であったかどうかはさておき、話の展開の仕方は誠に見事です。

 「怒りに燃えたガッチャマン」では、父を失ったことで自己抑制ができなくなった健が、捕らえたギャラクター兵士を殴りつけます。このときジョーは、今の健は自分のみっともない時の姿そのままだと言って健を諭します。隊の2番手として、リーダーを信頼し支え理解しあっているからこその台詞だと思います。物語の転換点のひとつでもあります。

 そして、ジョーは意外な出自を知ります。観る側をも驚かせた内容は、終盤への悲しい序曲でした。
故郷の島は既にギャラクターの手中に落ち、親友とも結局は銃口を向け合わなければならなくなります。敵メカとの戦いのそばで、善玉の2番手は懊悩しながら自らの運命と対峙していたのでした。

 終盤、「傷だらけのG2号」からの作品では、宿敵ベルク・カッツェの正体に迫る一方で、ジョーの悲運が深まります。ブラックホール作戦3部作ともいえる最終3話は、ジョーの魅力がたっぷり詰まった作品です。単独行動の末、ようやく辿りついたギャラクターの本部で、彼は変身能力を失い兵士に囲まれます。少し上目遣いの視線で「疲れたぜ・・・。」
あまつさえ病身のなか、ベルク・カッツェと相対します。渾身の一投での羽手裏剣は軽くいなされ、そのまま操作盤の裏側へ。どうにか脱出した彼は、ようやく健たちと再会します。横たわるジョーを囲み、科学忍者隊がやっと5人揃いました。しかし、最期が近いと知ったジョーは、ひとりひとりに言葉を掛けます。【つづく】うっ、まとまらない・・・。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.50 )
日時: 2007/03/25 15:50
名前: 濃いお茶

【つづき】

 ジョーは隊のひとりひとりに、これまで言いたくても言えなかった言葉を掛けます。みんなを信じていたから、みんなのことが大好きだったからこその言葉です。なかでも、竜とのやりとりは互いの本音が結晶したものといえます。
「命令違反ばかりして悪かったな」
「聞かねえぞ、オラ、そんな台詞聞かねえぞ。(中略)元気になったら、オラに一発ぶん殴らせろ」

 しかし、感傷に浸ることはジョーにも、健たちにも許されませんでした。ブラックホール作戦の実行まで残り僅かのため、ジョーは健たちに本部の入り口を教え突入するよう言います。健は得物のブーメランをジョーに渡し、再会を約束します。

 そして、ギャラクター本部へ。健ら4人はカッツェと総裁Xとに最後の戦いを挑みます。総裁Xとは2度目の対戦となる健たちは、ブラックホール作戦の裏側にあった真の意図を知り、驚愕します。誰よりも驚いたのは、ベルク・カッツェ本人でした。報われぬ涙に悪のマスクを濡らし、呪詛と高笑いを遺してカッツェは溶岩に身を投じます。

 ブラックホール作戦を間一髪で未然に防いだ健たちは、爆弾の制御装置の操作盤に目をやります。爆弾起動まで残り2秒。何気なしに竜がつぶやきます。
「2かあ。ジョーの番号じゃのお。」

 彼等は本部の外に出て、ジョーの姿を求めます。やがて甚平が、健のブーメランを見つけ持ってきます。健が、ジョーに再会の約束のしるしとして預けたブーメランが、ブーメランだけが残っていました。健はそっと甚平に元通りに戻すよう言います。そのブーメランは、ジョー自身の手で健に返されなければならないものだったからです。

 ギャラクターの脅威は去り、地球に平和が戻りました。都市の上をゴッドフェニックスが飛びます。しかし、操縦席には空席が。その意味は明らかで、我々は貴重な仲間を失ったのでした。

 こうしてみると、最終3部作は話の中心にジョーがおり、台詞のひとつひとつが心に響くものばかりです。あらためて、脚本と演出の妙に感服します。
最終話でのジョーと健たちとのやりとりは、スケジュールの関係でジョーの部分だけ別に録音し後で繋げたそうですが、まったく淀みなくテンポよく話が進んでいます。声優側と制作側との熱意の競い合いが結実したともいえます。

 2番手の立場として、主人公と相反する雰囲気を保ちながらよき理解相手であった、いわばもう一人の主役。それがジョーへの賛辞であります。

 G2号という番号は、アニメ史の金字塔としての「2」を打ち立てた業績において、その輝きをいつまでも失わないことでしょう。

 

 





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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.51 )
日時: 2007/03/27 00:40
名前: オタク手品師

 さすがにG2号への思い深い内容ですね。
やはり作品中でもこのまま死なせられないのでパートUではやや強引ながら復活しサイボーグになった苦悩が描かれて行きます。

 表のガチャマンと裏のGU号の話が交錯してガッチャマンは長期にわたる名作になっていったのです。同じメンバーで長期に制作されたのはルパン位ですかね。

 人気のあった証拠にラジオ大阪でラジオドラマとして声優さん陣がそのままで制作されています。これが中国語放送と混ざり合いながら必死で聞いていました。その中でスペシャル版の時にベルクカッチェの寺島幹夫さんが歌ってくれた主題歌のパロディーが傑作なのでご紹介。(古い記憶なので一部間違いがあるかも)

 誰だ、誰だ、誰だ、空の彼方で指揮をとる
 悪党揃いのギャラクター、
 命を惜しんで身を隠せ、鉄獣メカだぞ火喰い竜
 飛べ、飛べ飛べ、ギャラクター
 行け、行け行け、ギャラクター
 地球は狭い、逃げ場を探せ、オーギャラクター
 ギャラクター
ともう一曲
 
 シュバー、シュバー、シュバシュバー
 踊る総裁、鬼のエックス
 また失敗ギャラクター世界の恥だ
 負けるな鉄獣タートルキング
 また、また爆発大失敗だー
 科学忍者隊、ギャラクター、ギャラクター

 録音したのに、消去してしまったのが残念。CD化は無理でしょうね。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.52 )
日時: 2007/04/06 10:46
名前: 濃いお茶

そのラジオ番組、小生も聴きました。

新聞のラジオ欄でふと見つけた「ガッチャマン」の文字。当時、土曜か日曜かの夜9時ごろから「ヤマト」の特別放送もあったように記憶します。

「ガッチャマン」は日曜午後5時から30分だったようでした。
オタク手品師さんが掲載のように、カッツェの歌う替え歌はとても微笑ましく、涙ぐましくも思えました。
内容は、「U」放送直前の景気発揚の意図があったようです。「U」の第1話と第2話の短縮版が放送されたと思います。「ホークのゲッツ」って、どんなヤツなんだろうと想像したものです。

また、「ガッチャマン大喜利」がありました。カッツェも出てました。大ボケをかましてたと思います。
「二枚目とかけて」とのお題でジョーが「脚本家ととく」と返してました。そのココロは、

「どちらも、殺し文句で勝負する」

放送の終盤では、ささきいさおが歌う挿入歌が流れました。「さらば友よ」と「一緒に歩こうこの道を」とが一週ごとに流れたと思います。初作の本放送を観てなかった小生は、これらは最終回あたりで使用されたと思い込んでいました。違うのですね。
初作の放送が終わってから、ブームが起きたことで作られたもののようです。でも、ジョーの心情をうたった名曲で、今でもふと思い出して口ずさみたくなります。

こういう特番は、再放送されないゆえに、心にずっと残ります。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.53 )
日時: 2007/04/06 11:17
名前: 濃いお茶

「『2』へのこだわり」 その2

 「OKスコット、あと19分30秒で着く」

 緑色の巨大な機体が空を飛ぶ。目的地上空で減速し、機体下部から垂直噴射が勢いよく放たれる。揚力と重力が相反する緩やかなベクトルに導かれ、その機体はしずしずと着地する。

 すぐさま内蔵の脚が伸び、機体の胴体周囲がせり上がる。残された中央部分の番号は、何番か。その番号の扉から現れる機械は、何か。どんな活躍を見せてくれるのか。

 「サンダーバード」の大きな見せ場、2号の現場到着場面は、いつ観ても「待ってました!」の声をあげたくなります。

 藤商事のパチンコでは、2号は7の図柄でした。主役との位置づけですね。救助要請の第一報を受け即座に出発するのはサンダーバード1号。この1号が状況を把握し、必要な装備を本部に連絡します。現場での救助作業には、2号が不可欠なわけで、このコンビネーションも本作の魅力のひとつです。

装備の道具のかっこよさと、1号と2号の連携の鮮やかさは、制作する21世紀プロの珠玉の技によります。高速エレベーターカー、ジエットモグラ、ジェットブルドーザーなどは、未来の救助道具としてあこがれ、今の時代でみれば実現可能なものがあるかもしれません。

道具が出ない話のなかでは、「死の谷」で1号と2号がみせた連携が印象的でした。落石のある狭い山道からはみ出したトラクターをどう助けるか。

1号が金属槍を山肌に打ち込み、落石を防ぐ。

2号が磁力ハンドを下部から出し、トラクターを挟む。

山のふもとの安全地帯まで挟んだまま運ぶ

の方法で進める、はずでしたが・・・【つづく】




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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.54 )
日時: 2007/04/06 11:39
名前: 濃いお茶

【つづき】

2号がトラクターに近づくため、垂直降下を試み噴射を放つ。その瞬間、トラクターが噴射でよろめき道から落ちそうになる。スコットが叫ぶ。

「バージル、噴射を止めろ!トラクターが落ちるぞ」

このままではトラクターに近づけない。どうしたらいいか。

1号は、無謀とも見える手段に出ます。機体の先端でトラクターの下部を支え、2号に降下させるのです。この方法で、トラクターは垂直噴射を耐え磁力ハンドに挟まれます。

このまま安全地帯へ運べば一件落着・・・なのですが、ここからもうひとつのヤマ場があります。

トラクターが予想以上に重く、ハンドが支えきれなくなります。ひとつ、またひとつとハンドがはずれていくなか、ついに・・・・・。

「サンダーバード」は、特撮あり、ドラマありと魅力にあふれた名作です。作り手の真剣さがひしひしと伝わります。

本作は、ぜひ吹き替えの妙も楽しみたいですね。国際救助隊の指揮者て父たるジェフは、時に厳しく、また慈愛ある話し方をします。5人の息子は、兄弟の結びつきを大切にしています。一方、現場に出たら救助隊の一員として毅然と事態に立ち向かいます。

悪役のみなさんは、ぴったりですね。言葉遣いや話し方がいかにも「すれた」ものであって、善悪がはっきりしています。NHKならではの配慮かもしれません。安心して観ていられます。「死のモノレール」の回では、詐欺師とゴロツキとがモノレールをもとに資金をふんだくる計画を練る場面があります。みなさん、素敵な悪役ぶりです。

そして忘れてはいけないのが、当時からしとやかで高貴でどこか一本抜けていたペネロープの声、黒柳徹子。さすが放送劇団出身だけあって、ペネロープ本人?が話しているような錯覚すら感じます。

本作が名作たりうるのは、吹き替えによるところが大きいとも思います。

2号に集中できないスレになりましたが、2号は間違いなく作品の核でありました。でも、「サンダーバード」の魅力の核は2号だけでは、決してありません。人物、道具、設定、そして「人間が人間を救う。科学の進歩は人間のしあわせのためにある。科学は、人間を妨げない」の思いが全編に溢れていることが魅力の中心だと信じます。

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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.55 )
日時: 2007/04/07 00:39
名前: オタク手品師

ジョーの歌はたしか
友よ、涙流すのつらいのか、ぬぐってやるのはたやすいことだけど、一人でないて、意味がある、
幸せ捨てた男でなけりゃ、人の世の苦しみはわからない、一緒に歩こうこの道を、一緒に歩こうこの道を命の燃え尽きるまで
 
 でしたかね。田舎に帰れば何処かにあったような気がしますので探してみますね。
 この当時はラジオドラマよく聞いてました。しかし電波が弱く中国語放送に負けて聞けなかったことも多かったです。
 文化放送のセイヤングでささき氏がジョッキーをしたときはアニソンかけ放題だったです。英語版マジンガーZはここで聞きました。エメラルダスの名曲枯木霊歌もささきさん。
 異色の漫画マカロニほうれん荘も山田康夫氏が膝肩さんをやっていました。ルパンの声で「としちゃん感激」って

 いまはこういう番組やっているのでしょうかね。

そうそうサンダーバードの隠し味召使いのパーカーも印象深いキャラですね。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.56 )
日時: 2007/04/07 13:59
名前: 濃いお茶

 ラジオは、小生の年代では小学生高学年時から高校生にかけては「ヤングタウン」、「ヤングリクエスト」、「OBCサタデーバチョン」に「オールナイトニッポン」が大御所的存在でしたね。オタク手品師さんとほとんど同じと推察します。

 昭和51年から53年ごろにかけて、平日の夜9時50分から毎日放送ラジオ(MBS、ただしニッポン放送がキー)で、「夜のドラマハウス」という番組がありました。スポンサーのネスカフェのCMが季節ごとに変わるのが斬新に思えました。

 番組は、週ごとにひとつのテーマ(流行していた歌のタイトルなどから)にもとづくショートショート的お話しが日替わりで放送されるものでした。出演は、週単位で常に男女2人ずつ、今から思えばとても贅沢な声優陣のかたがたでした。
 神谷明、山田康雄、古谷徹、井上真樹夫、白石冬美、増山江威子などの顔ぶれが出演していたように思います。お話は、ラブロマンス、怪奇、SFファンタジーが中心で、10分弱の間できっちり話がまとまっていることに、少年の頃の小生は感心したものでした。

 現在では、NHK−FMで平日午後10時45分からの「青春アドベンチャー」が、多分唯一、ラジオドラマ路線を継承しているといえましょう。今週は、本日BS2で放送開始のアニメ「精霊の守り人」を先行放送しています。ちなみに、アニメのほうはなかなかよかったと思います。

 「青春ー」では老若男女の声優さんが出演しています。現在の「精霊ー」では、特に語りに注目(注聴?)!してください。
 少し枯れたような点はお年のせいとしても、耳にした途端ラジオの向こうの世界に誘われる力を持つ、怪しい魅力を持つ老男優の声です。ショッカー怪人では死神カメレオンはじめの常連で、デストロン怪人第1号ハサミジャガーの声といえばおわかりでしょう。

「そして、語りは 沢りつお でした」

 ご健勝でご活躍の由、誠にうれしく思います。小生の父と同年代であることに、一層喜びを感じます。

 声優の魅力ある声の演技は、作品の素晴らしさをさらに引き立てます。その声は、いつまでも輝きを失うことは無いのです。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.57 )
日時: 2007/04/07 16:37
名前: 濃いお茶

「『2』へのこだわり」 その3

 「仮面ライダーがふたり?・・・・・」

 タイトル兼用の上記の台詞は、アンチショッカー同盟の女性が本郷ライダーに助けられた直後、初めてショッカーの悪の手先のライダーの存在を知った際のものです。

 観る側にしてみれば、「ちゃうやん、仮面ライダーは初めから2人いるやん。本郷猛と、一文字隼人とやんか」で済む話ですが、劇中ではそれは知られていないこと。このギャップは制作側としては痛し痒しだったかもしれませんね。

 本稿の結論をまず申し上げたい。

 「仮面ライダー」は、2号ライダーの存在なくしては名作たりえなかった。

 2号ライダー、一文字隼人が登場することになった経過は、多弁を要しますまい。負傷で出演不可能となった主役を、どうするか。平山亨プロデューサーは、過去の「悪魔くん」でのメフィスト交代の事例を踏まえ、主役が旅立ち新たなる男が登場する方法をとりました。
番組の雰囲気も変わりました。主人公は、望まずして改造人間にされた、という点では同じですが、哀しみを背負う孤高の科学者から、なぜか女性はモデルにしないフリーカメラマンになり、明るさが前面に出るようになりました。

 なによりも番組の変化を一発で表現したのが、ライダーの姿でした。仮面は頭頂部から鼻梁まで白線が鮮やかに入り、体側にも太い白線が描かれ、同じ顔つきの2番目のヒーローが現れました。本編での初登場は、怪人サボテグロンに襲われる滝和也と立花藤兵衛との前に、木の上から飛び降りてくるところ。2人を背後にしてライダーファイトのポーズを力強くきめています。みなぎる力、黒光りする身体と鮮やかな白線のコントラストは、頼もしさを倍増させてくれました。

 そして、滝と藤兵衛がショッカーのアジト潜入に失敗し、バイク部隊の戦闘員とサボテン爆弾とに挟み撃ちにされ、一文字隼人と3人で進退窮まったとき、隼人はふと呟きます。

 「敵の本当の狙いは、仮面ライダーにあるのかもしれない」

 ライダーの存在を口にする男を怪訝に思う滝と藤兵衛。滝は、驚きとともに詰問します。
 「おまえ、なぜそれを知っている?」
 不敵に口元に笑みをたくわえる隼人。まったくわけがわからない藤兵衛が
 「おまえ、一体だれなんだ?」と尋ねる。その答えは、驚くべきものでした。

 「ショッカーの敵、そして、人類の味方」

                      【つづく】

 
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.58 )
日時: 2007/04/07 17:48
名前: 濃いお茶

【つづき】

 一文字隼人は、呆気に取られる2人に自分が本郷猛に代わって日本を守る仮面ライダーであると正体を明かします。

 藤兵衛は、信じられない面持ちで尋ねます。
「すると、おまえも改造人間なのか」

 隼人はきっと鋭い視線になり力強く答えます。
「お見せしよう。仮面ライダー!」

 これまで本郷ライダーが見せたファイトポーズから始まり、ベルトの風車を露にして力瘤をきめる。その強さと華麗さに、滝と藤兵衛は思わず感嘆の声とともに顔を見合わせる。

 「変身!」

 ベルトのシャッターが左右に開き、本郷のものと同じ風車が姿を見せる。掛け声一発、隼人は高らかに飛び上がる。風車は風圧でたちまち回転し、まぶしい閃光を放つ。そして、光の中から降り立ったのは、サボテン怪人から自分たちを救ってくれた仮面ライダー。ただし、本郷猛とはいでたちを異にする、2番目の仮面ライダーだった。

 2号ライダーが、変身ポーズとともに華々しく現れたことで、仮面ライダーの伝説が始まりました。
人間体の部分がハレなら、変身体での戦いはケかもしれません。ケは物の怪ともいえましょう。本郷ライダー時の、ともすれば夜間のイメージが強かった変身体はまさしく怪奇アクションのケとしてのヒーローでした。これを、変身ポーズとボディカラーの導入で一変させたことで、より親しみを感じやすくなりました。まさに、「人類の味方」のケとして受け容れるようになったわけです。

 一文字隼人は、ショッカーの大幹部ゾル大佐を倒したすぐあとに、ヨーロッパからの新たなる刺客を迎え撃つことになりました。その名は、死神博士。帯同させた改造人間スノーマンとを追って、本郷猛も久々に日本の土を踏むことになりました。世に言う「桜島決戦」です。ここに、ダブルライダー、すなわち仮面ライダー1号そして2号が揃い踏み、新たなる1ページが加わったのです。仮面ライダーの作品世界が、広がりを増すことを約束する瞬間の到来でもありました。

 ダブルライダーの成立を基盤にして、その後の新1号ライダーの登場、ゲルショッカーとの戦いが大河のように続きます。その先にV3やXなどの発展があったことは、必定でありました。

 仮面ライダーは、2人いる。
 本郷猛と一文字隼人の2人がいる。
 同じ改造人間として、同じ敵を相手として、同じ思いを胸に秘めた戦士としての2人がいる。

 1号がいて、2号が登場したからこそ、仮面ライダーは様々にかつ飛躍的に発展していった。
 仮面ライダーの精神は、一文字隼人が言った言葉に集約され、ずっと受け継がれている。その言葉とは、

 「ショッカーの敵、そして、人類の味方」 
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.59 )
日時: 2007/04/15 15:59
名前: るる

お茶さんども(^o^)
二号ライダーはオヤジさんに励まされ精神的に強くなっていく過程がよく描かれて?でしたね。
本郷は天才でどこか人を寄せ付けず一人で戦うことを決意した孤高の人(初期設定)、対して一文字は
滝やオヤジさんと協力して戦っていく後のシリーズの基本路線を作りましたよね。
サボテン怪人の後編か、その後の話で「改造手術をされる悪夢」を見てうなされて目を覚まし、
パジャマ?の下に変身ベルトがあること、自分の現実を隼人が再認識するシーンが子供心にやきついてます。

別話m(_ _)m・・・「悪魔君」だったか、違ったか?
水手裏剣を使って戦う男の子の物語(後にその能力が失う)ってなんでしたっけ?たしかメフィスト?
悪魔を魔方陣で呼び出して下僕にして〜って設定だったのですが。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.60 )
日時: 2007/04/15 21:38
名前: オタク手品師

 るるさんへ
それは「河童の三平妖怪大作戦」ですね。青影の金子君と白影の牧さんが競演しています。第一話の妖怪は原作者にちなんだのか水鬼です。(水木しげる氏が原作)
 こいつを倒すのを手伝うのに妖力をもらったのですがそのために呪いをうけ、母を捜す旅に出ます。
 
 魔法陣から悪魔を呼び出すのは「悪魔くん」ですね。(これも水木氏原作)
こちらはジャイアントロボの金子君です。
 メフィスト役は吉田さんと潮さん(地獄大使など)ですね。ここにライダーよりも先にダブルメフィストが実現しています。
 これも2のお話かな?



 
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.61 )
日時: 2007/04/16 15:19
名前: るる

オタク手品師さんありがと〜(* ̄∇ ̄*)

そうそう、河童の力を身につけていたっけ!
旅に出るって記憶もかすかに。

・・はは、記憶が悪魔君とごちゃ混ぜなんすね。
ああ、ジャイアントロボの彼でしたか!
この辺も高速エスパーとマグマ大使と記憶がごちゃ混ぜですm(_ _)m

記憶に残る場面が混沌なんすね。
水谷豊(でしたっけ?)の狼(アニメ)になるやつとか・・ああ・・どこかで整理しなくては!
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.62 )
日時: 2007/04/22 17:20
名前: 濃いお茶

 るるさん、それは「バンパイヤ」ですね。手塚作品のひとつで、当時は白黒なれどアニメと実写とを融合させた先駆的作品でした。小生はほんの数話しか観た覚えがなく、再放送もたぶんほとんどなされてないと思います。

 水谷豊が狼に変身する場面は、アニメ処理で耳と牙が伸び、体じゅうに狼の毛が生えていきます。身体が狼に変わり、遠吠えで完成です。恐さがぬぐいきれないものの、かっこよさを感じます。白黒作品といえば、「どろろ」もそうだったと思います。

 映画「どろろ」を観ました。よかったと思います。原作とは似て非なる、しかし、基本線は大切にしているように思います。テンポよい展開がそう思わせるのかも。中井貴一の怪演は、一見の価値ありですね。

 水谷豊は、いまでも「相棒」でテンションが異なる芝居をみせていますね。この原型かもしれない「刑事貴族3」も結構素敵なリーダーぶりを発揮しており、昔に「傷だらけの天使」でショーケンや岸田森らと絡んでいた時とは、異なるいい味わいを出しています。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.63 )
日時: 2007/04/28 01:42
名前: オタク手品師

BSで4月29日から怪奇大作戦の新作とセレクションの放送があります。
 今見ても懐かしいだけでなく、脚本も面白い、特に「青い血の女」は不気味ですが考えさせられる内容です。

 「死神の子守歌」はパチで負けた時に使います。

 8人の諭吉が旅をした、8人の諭吉が旅をした、
 海で溺れて3人目が死んだ・・・
 7人の諭吉が旅をした、7人の諭吉が旅をした
 エヴァに喰われて、4人目が死んだ・・・・
 6人の諭吉が旅をした、6人の諭吉が旅をした
 主水に刺されて、5人目が死んだ・・・

 とうたいながらやられていきますね。大体歌詞通りの毎日。

 恐怖のゴールデンウィーク。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.64 )
日時: 2007/04/29 16:56
名前: るる

お茶さんありがとm(_ _)m

オタク手品師さん 口ずさみます・・・_| ̄|○

スペクトルマンの血は黄色でしたね(うちのテレビ当時白黒だったからほんとは?です)。
メンテ
Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.65 )
日時: 2007/04/29 22:00
名前: 濃いお茶

濃いお茶でございます。こんばんは。

BSの怪奇大作戦、まず新作「セカンドファイル」が午前0時から45分まで、続いて旧作から、その日の「セカンド」にテーマが共通する作品を選んでの放送になるそうです。

小生は1時からの「レインボーマン」も録画しているため、旧作は今回パスせざるをえず、うう残念。

ふと考えました。そもそも「怪奇大作戦」は30分では無理だったかも。謎解きや犯人の追い詰め部分や事件後の余韻部分が充実させられたように思います。
平成の世になって、後継的番組が2つありました。

まず、日本テレビ系の「銀狼怪奇ファイル」。キンキキッズの堂本くん主演の学生版怪奇大作戦ですね。人間焼失あり、壁の絵に消えた美女ありで、なかなかの見ごたえでした。後見人役で蟹江敬三が、「スケバン刑事2」とは違った雰囲気ながらひとりテンションの違う演技をしてましたが。

 後継作としての正統派なら、H9年か10年ごろのテレビ朝日系「BLACK OUT」でしょう。携帯電話で話中の人間が、突如死ぬ。原因は脳が痙攣したため。事件の陰には、ひとりの女の姿が・・・。「恐怖の電話」と「美女と花粉」の味わいを受け継いでいました。また、定番の人体焼失事件もありますが、その犯人が遺した凶器を受け継いで事件を起こしたのは、無邪気な子供たちだった・・・。

 「BLACK OUT」は再評価されるべき作品と思います。なお、ブレイク(という表現は好きでない。売り出し、かな)前の高島礼子が、少しアブナイ監察医で出ています。現在のお酒(黄桜)のCMでは到底うかがい知れない、怪演ぶりです。あえていえば、女版の牧史郎ですね。

 科学と犯罪とは、切っても切れないのかもしれません。
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Re: 茶房「一服亭」へようこそ ( No.66 )
日時: 2007/05/03 17:29
名前: 濃いお茶

「2へのこだわり」は、最後の2編を構成中のため、少しお休みさせていただきます。

るるさんのスペクトルマンの血のことが、どうも気になりまして。

たしかに黄色の場面はありましたが、緑色のときもあったように思います。血が出る場面といえば、キュドラ星人に噛み付かれたときを覚えています。ここでは緑色だったような。黄色はそれ以前だったはずで、うーん、いつだったろうか。
スペクトルマンが負傷や窮地に追い込まれるのはしょっちゅう?のように記憶しています。サラマンダーの火炎攻撃で目をやられたり、公害Gメンのサンダーゲイ潜入作戦を援護すべくラーに殴られ続けてもじっとしていたり。ムーンサンダーとともに一度バラバラになりネヴィラ遊星人に再生してもらったすぐ後に、スフィンクス怪獣とは、空中で爆発相討ちになりかけたことがありましたね。

もしかしたら、サタンキングとマグラー2大怪獣編で、負傷のためスペクトル・ガンを使うことになったあたりでしたか。

スペクトルマンの血は、そもそも何色か。小さい頃に気にしていた命題にまたも遭遇するとは。
しばらく悩みそうです。

ああ、思い出せない。こんなときのパチも不調になるのは必定であります(と言い訳する)。




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